ハチドリのブラジル・サンパウロ日記

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2008年 12月 07日

独り言・・・「感情の行き違い」

昨日の夕方までは楽しくウキウキした気分だった。夕方から夜にかけて、クリスマスカード用の住所シールを作る作業を黙々とした。ちょっとした手違いでデータが半分ぐらい消えた。しかしこれは地道な作業で何とかなると自らを励ます。家族が帰ってきた。嬉しい気持ちのまま機嫌良く迎える。相手は疲れ過ぎていたのかもしれない。労わりなぞ考えも及ばないことだろう。年に一回の(自分にとっては特別だと思っている)日なのにりに家族にとってはいつもと変わらぬ日常の連続なのだろう。と思っている自分と、特別じゃない家族の間には温度差が生じる。

まずご飯を作る、作らないで揉める。作ればいいじゃない、という言い方が癇に障る。食べればいいじゃない、という投げ捨てるような言い方も傷つくもんだ。こんなやりとりの後に「ケーキを食べようと言われても素直に応じることのできるワタシではない。頑なな心が情けなく哀れで惨めで久しぶりにひとり泣いた。。。鬱には罹ったことはない(と思っている)が、ウツというのはこんな状態なのかな?とも思う。「憂鬱」な状態そのものだ。ずっと風邪気味でなかなか治らないからこうなったのか。じゃあもっと大病をした人はみんなこうした暗い気持ちになっていくのか。こんなことを多くの方が訪れて下さるこのブログに書いても良いのか。逡巡したあげく自分の気持ちに正直になりたいがために書き遺すことにする。読んで不愉快な気分になる方には心からお詫びしたい。

人間は肉体的にも精神的にも本当に弱い生き物だと思う。先日更に気弱になるきっかけを発見してしまった。長い間封印していた私自身の身体から摘出した癌細胞付きの腸の写真だ。改めて見てその醜い画像には本当にショックを受けてしまった。幸いその悪性腫瘍は何とか4年半の間あまり悪さをせずにいてくれた。お陰でこうして今私は生きている。生かされている。生きていくということは挑戦なのだろうか。皆危険と隣り合わせで生きていて紙一重の人生を送っているのだろうか。その中で日々幸せを実感しながら生き続けるなどということは不可能だ。光があり影もある。幸せと不幸とを背負いながら生きているものなのかな。先日の鳥越さんのお言葉にもあった、「春も来れば冬もくる…希望を捨てないで」その通りかもしれない。昨晩夕食も摂らずに不貞寝をしたけれど、今日はちゃんとお腹が空いて朝も昼も普通に食べてしまった。人間ってこんなもんかな。落ち込んでもきっとすぐに立ち直れるだろう。自分だけが特別という訳じゃないよな。

たった一人で異国に嫁いで32年が経ち、少し疲れが出てきたのだろうか。昔の自分はもっともっと深刻に悩んでいたこともあったと思う。常に私の肩に掛かる重圧に押しつぶされそうになる時もある。でも人生に負けちゃいけないんだよね。失敗しながらでも頑張るしかないんだよね。これは今年の8月突然の病気で夫を喪ったNちゃんの言葉だったっけ。少しずつ気張りすぎず元気になっていきたい。こんな良いお天気にあやからなくては…
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*今日は変な日記ですみません。。。とりあえず、せっかくのケーキを皆で仲良く頂くことを目標にします。

by beijaflorspbr | 2008-12-07 00:56 | 人生 | Comments(4)
Commented by とんぼう at 2008-12-07 02:04 x
ハチドリさん、こんにちは!
相変わらず、頑張っておられますね。昔、野坂昭如さんの歌に「みんな悩んで大きくなった」と言うのがありましたが、仏の世界にも「煩悩は百八ッツある」と言いますから、ハチドリさんはまだまだ大丈夫かと思います。世間の人はその悩みを背負いきれずに教会やお寺、最近はカウンセリングや病院に駆け込むのですが、ハチドリさんはそれをドンドン自力で克服してしまわれる。まるで親鸞聖人か良寛さんみたいに・・・。だってハチドリさんの本当の姿は「さぁ来い!煩悩!やっつけてやる!」みたいに見えます。
このごろは「つぶろぐ」の方も楽しく拝見しています。
Commented by k_dino51 at 2008-12-07 08:41
お誕生日おめでとうございます(^^)
ステキなプレゼント、いい誕生日になりましたねー・・って
この後ちょっと悲しいことがあったのですね。
昔はワタシもちょっとした言葉の綾を捕えて、よく落ち込んだものですが、
今は家族との行き違いは、信頼し合ってるからこそ、と思ってます。
いつも前向きなハチドリさん、きっと疲れることも多いと思いますが、
美味しいものを食べて元気出してください!
Commented by beijaflorspbr at 2008-12-07 21:49
★とんぼうさん、温かいメッセージをありがとうございます。
最後まで読ませて頂き、思わず微笑んでしまいました。
人生の大先輩であるとんぼうさんのお言葉には色々な蘊蓄が
含まれており、いつもたくさんのことを学ばせて頂けます。

「煩悩」は、時々襲ってきますね。確かに私はこれぐらいじゃ絶対に
へこたれないぞ!と足を踏ん張ってきた歴史(大袈裟?)があり、
その度にしっかり乗り越えてきた強さがある気はしています。

「だからママは放っておいても心配ないよね」という見方を家族は
して安心しきっているところがあります。ちょっと悔しいけれど少しは
当たっているかな?と。人生は順風満帆ということは絶対にありま
せんよね。今回のちっぽけなことも何とか自らの中で昇華させて
いけると信じています。昂った感情は少し沈静化してきました。
「つぶろぐ」ご愛読下さりありがとうございます。片隅にあるので、
目に留まりにくいですよね。いつも応援ありがとうございます。
Commented by beijaflorspbr at 2008-12-07 21:56
★dinoさん、心のこもった温かいメッセージをありがとうございます。
この件に関して言えば、「家族間の諍い」というのがポイントですね。
dinoさんの仰るように、信頼の上の諍いですから、そんなに深刻に
考える必要はないのでしょうね。他の家族(子ども)ともそれぞれに
問題を抱えていますから。いちいち全力でぶつかっていったら
体がいくつあっても足りません。適当に気を抜かないと…と思うの
ですが、いつも真剣に渡り合ってしまうのですよね。

「美味しいものを食べて…」そうですね!風邪もやっと終盤戦のよう
なので、これからは美味しいものを作って食べるようにします。
お酒も全く飲んでいないので、久しぶりのお酒の味が楽しみです。
dinoさんご愛飲の純米酒がちょっとだけ飲みたいなあ~(笑)
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