ハチドリのブラジル・サンパウロ日記

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2008年 06月 22日

サンパウロ移民100年祭(サンボードロモ)…その1

6月21日午後1時からサンパウロ市のサンボードロモ(カーニバル用常設会場)において盛大にお祭り及び皇太子殿下が参加される式典が催されました。観客数は2万5千人、出演者は何万人いたのか定かではありませんが、5万人以上だったことは確かです。日系人だけではなく、非日系人の数も多く、ブラジル国民が共に手を取りこの100周年イベントを祝う気持ちが強かったのは喜ばしいことです。ところで、このイベントは21日(土)22日(日)の二日間同場所で行われますが、皇太子殿下の参列されるのが21日のみ。どうしても21日に観客が集中します。私のやっている「あしあと」のボランティアで頂いたチケットは22日(日)でした。困っていたところに、娘が手に入れてくれたので、席は隅っこであまり良くなかったものの、意を決して21日に行くことにしました。当日午前11時に自宅を出発。天気予報の通り、この日は朝から「親の敵」のような大雨です。。。ラジオで「渋滞情報」を聞きながら道を選んでいきました。パウリスタ方面~リオブランコ通り、カーザヴェルデ~アニェンビーに入るコースを選択。
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覚悟していたとはいえ、空を見上げながら厳しい現実を恨みたくなりました。もちろん会場までの道のりも大雨、Tiete川を渡った途端にひどい渋滞です。地図では川を越えたら2番目の道を右折とあるのに、イベントのために大きく迂回をさせられました。
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クリチーバ(パラナ州)のバスも来ています。会場のサンボードロモは目の前なのになかなか着きません。上空を飛ぶヘリが目印!?
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随分迂回させられた結果、会場よりかなり遠い場所で車を降り、テクテク歩きました。先日ほどではありませんでしたが、4~5キロは歩いたような・・・。会場に着くともう何やら始まっています。10時から色々な催し物が始まっていたそうです。出演者の待機場所です。ここは毎年カーニバル会場になっているために、待機場所も広く取ってあります。会場が広すぎて歩いても歩いても自分の席に辿りつけません。指定のポルトン20に着いたのはアニェンビー会場を出てから15分後くらいのことでした。出入りはとても厳重ですが、カードを通してめでたく入れたらメインスポンサーのBradesco銀行のロゴが付いた風船のようなものを渡してくれます。これで拍手をするのね!フムフム…ポコポコと変な音がしますが…^_^;結局雨で水浸しになっていたので、この風船をお尻に敷いて椅子代りして助かりました。
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階段を上がって会場に入ってみましょう。それにしてもすごい雨。。。
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北海道のヨサコイソーランです。会場に設置されているモニターで見ることができます。私たちはこの時点で会場に入りましたが、それ以前の模様をRede Globoが詳しく中継をしています。3元中継と空からヘリでもニュースを流していました。お次は徳島の「阿波踊り」観ているだけで踊り出したくなりました。お祭りの賑わいが伝わってきます!
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なかなか色っぽい踊りです。大雨の中、頑張って踊っています。
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雨合羽と傘で武装しながらでしたが、楽しいものですねえ~♪
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お次は天理バンドの行進です。
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PLのバンド&バトントワーリングです。もうちょっと頑張ってほしいなあ~のレベル.お次は宗教団体、創価学会は1800名の動員です。この時雨がピークに!とにかく人数が多すぎてなかなかパレードが終わりません。
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日本人駐在員の奥さんたちが出場している「Bloco Arigato」です。遠目だと分かりにくい編成ですが、頑張っています。
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雨のせいか、すぐに引っ込んでしまいました。だって…子どもを抱っこしたお母さんも出ていたのですよ!風邪引いちゃいますものね。4時を過ぎた頃から急に警察官が増えてきました。いよいよ皇太子殿下のおでましも近いのでしょうか?なんだか待ち遠しくなってきました。
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激しい雨も納まり、やっと青空が顔を見せました。もうこれ以上雨が降ったら拭くタオルもありませんでした。雨があがってホッとしました。
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by beijaflorspbr | 2008-06-22 23:47 | 移民&日系人 | Comments(10)
Commented by サバンナ at 2008-06-23 09:45 x
おはようございます!

すばらしい式典になっているのですね!
ワタクシ、仕事がいそがしくあまりテレビを見る時間が無く
日本ではNHKテレビが夜10時すぎに特集を組んでいましたが
みることが出来ませんでした。
(朝が早いので寝てしまったり、忙しくて帰宅してなかったりデス)

ハチドリさんのおかげでこうして沢山のお写真を拝見できて
うれしく、感謝いたします(^0^)/

日本からブラジルに渡った方々がこうして立派にブラジル国民となり
社会に貢献されている。。。ほんとうにすごいことですネ!
日本以上に日本文化を大切にされている感じもいたします。

新聞で見たのですが、ブラジリアで日本の美術展この時期にあわせて
開催されているとか。。。。
それも、日系人の方々の貢献があってのことなのでしょうネ。

たくさんのお写真と文章、ホントに楽しませていただいてます!♪
風邪にはくれぐれも気をつけてくださいね。
Commented by beijaflorspbr at 2008-06-23 10:54
★サバンナさんへ
はい、この採点は規模も大きく企画も本格的なショー形式で全て
プロの演出家や司会者が務めていましたので、結構楽しめました。

テレビではあまり取り上げられていないようですが、こちらのマスコミは
結構報道されています。先日ご紹介したサイトをご覧になると分かると思いますが。

ブラジリアの美術展のことは存じ上げませんでしたが、たしかに今はあちこちで
「日本移民100周年記念〇〇」と銘打ったイベントが行われているようです。
多分今年いっぱいは続くのではないでしょうか。楽しみです。

お褒め頂きありがとうございます、しかしまあここからも長いのですよ…。
今夜は風邪気味なので今から休んで明日書けるようなら続きを書きます。
いつもしっかり読んで頂き、ありがとうございます!
Commented by michi at 2008-06-23 10:57 x
写真のUPありがとうございます。
わたしの義母も式典に行っていたそうです。なぜか2日間とも。。。
雨が降っていたなんて露知らず、楽しんできたのかなー、くらいに思っていたのですが、過酷な状況で式典は始まったんですね。

最後には雨が上がったようで、本当に良かったです。

Commented by TOPPO at 2008-06-23 13:32 x
ハチドリさんの写真のような報道がありました。その中で心に響いてきたのは、この100年祭をこのような盛大に行われたことでおじいちゃん、おばあちゃんがお孫さんに声をかけられるようになたということでした。
和太鼓の演奏を聞きお年寄りの方があふれる涙をこらえているようでした。胸の内からこみ上げてくるのでしょう。綿の栽培でお金をもうけ日本へ戻ることを夢見ていたのに、戦争で帰れなくなったこと、山の中であったから、病気になっても20kmも歩かなければならなかったなど話していたおじいちゃんがTvに出ていましたよ。
Commented by beijaflorspbr at 2008-06-23 19:40
★みちさんへ
初コメントありがとうございます。
お義母さま2日間も行かれたのですか!体力がおありになりますね。
ひたすらあのイベントは体力勝負かと思います。かなり冷え込んでいて、
私も昨日は暖かくして休んでいましたもの。
かなり「過酷」な一日(いや二日)だったのです。
でも思い出に残る行事であったことは間違いありません。
恐るべし日系人のパワー・・・改めて見直しました。
Commented by beijaflorspbr at 2008-06-23 19:44
★Toppoさんへ
報道をご覧になられたのですね、そして老移民の方々にインタビューも
されたのはさすがでした。移民ひとりひとりの苦労と葛藤とドラマが
あったかと思います。
未だに奥地には移民たちの無縁仏があると言われています。
人間が入り込めないような奥地で格闘した移民たちの歴史は
凄絶そのものだと思いました、学べば学ぶほど、悲しい気持ちになります。
今の繁栄と、昔の想像を絶する苦労とを比較した時に、どうしても
日系人たちが宗教に心のよりどころを求めるのが分かると言うものです。
たかがお祭りではなく、その方面に目を向けてくださったToppoさんは
さすがです。ありがとうございます。これからそのような話も書いていけたら
良いな、と思っています。決して楽しいお話ではありませんけれどね!
Commented by うつぼ at 2008-06-23 22:03 x
こんばんは。
皇太子殿下がブラジルをご訪問されたニュース、日本ではちょっぴりで残念でしたが、こんなに盛り上がったんですね。それにしても宗教団体が多いのにはちょっとビックリしました。
日系三世の方に、一世のおじいちゃんやおばあちゃんで皇居の清掃ボランティアに一生懸命お金を貯めて数年に一度行かれる話を聞いて皇室に対する気持ちの強さを感じたのですが、天皇陛下がご病気にならずにブラジルをご訪問されていたら、、などと考えてしまいました。そんな私は皇太子殿下もテレビでしか見たことがないのですが。。
Commented by かしまし at 2008-06-24 00:30 x
こんばんは。精力的で良心的で公平な現地からのレポート、楽しみに、それから頑張りすぎを案じながら、楽しみに読ませていただいています。私はテレビは殆ど見ない生活なので、その代わりといってはなんですが、新聞は家庭での朝日・日経〔最初に出てくる変換の選択肢が日系なのが私の最近っぽい!)はもとより、職場の昼食時などに毎日・読売・地元紙2紙、見出しだけですが英字新聞2紙、と手当たり次第に新聞は拾い読みします。
皇太子殿下ご来伯はトップではないものの、熱烈歓迎ぶりはどこでもとりあげられていますね。
Commented by beijaflorspbr at 2008-06-24 19:46
★うつぼさんへ
確かに日本では日本に居られなくなった貧しい人たちが仕方なく
ブラジルに出稼ぎに行った…という暗いイメージがあるようです。
「移民」は「棄民」という言葉がまかり通っていましたから。

移民の皇室の方々に対する気持ちは日本国民のそれよりもさらに
強いのかもしれませんね。私などは少し覚めた部分があるのですが。
しかし今回(前回は1978年)移民の方々が涙する様子を見て
100年と言う歴史の重みを感じました。ご苦労をされた移民の方々には
長生きして頂きたいです。

色々な大切なことを気づかせて頂いた100年祭だったと思います。
私は今の天皇皇后両陛下は、州知事レセプションで身近に拝謁しました。
やはり感動しましたよ。人に感動を与える人間というのは素敵ですね。
Commented by beijaflorspbr at 2008-06-24 19:50
★かしましさんへ
私もここにいる時はネットで、日本にいる時は新聞を取っていませんから
散歩がてら近所の市立図書館へ行きます。
お年寄りと取り合いになりますが、何とか全誌、もっと時間が許せば
月刊誌も読んできます。立ち読みならぬじっくり座って何時間でも
読めるのでありがたや…。
新聞に取り上げられようとなかろうと、移民の歴史には変わりは
ありません、少しでもご理解頂けたら私は嬉しいです。続編書きますね!
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