ハチドリのブラジル・サンパウロ日記

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2008年 06月 19日

日本ーブラジル文化週間

6月18日は「移民の日」です。特に今年は移民100年祭がブラジル全土に渡って開催されていますので、私も子分のすずめちゃんと会場を巡ってきました。まずは、先日も行ったBanco Realの「私たちひとりひとりの日本」の展示会場です。改めて「あしあとプロジェクト」のモニターの前の人だかりを見て、嬉しくなりました。家に帰ってきちんと先祖の名前を調べて入力すれば、全データが出てくる仕組みになっていますので、皆さんが丁寧にノートに書き留めていました。すずめちゃんもご親戚の方のお名前を入力したら、おじさまのデータは出てきましたということでした。戦後移民のデータ入力はまだ途中段階なので、多少は未完成の部分があります。移民は970年代まで続いたことと、戦後移民は、ほとんどが農業移民だった戦前と違い、商業・工業・宗教・花嫁・自由移民と色々な分野に分かれているため、分類も多岐にわたっています。しかしながら、2年あまりの歳月で約20万人文のデータを入力できたのはひとえに無償ボランティアの努力の賜物だと思います。さて、レアル銀行本店を出た我々は、その並びにある美術館「MASP(Museu de arte de Sao Paulo」に行きました。ここは入場券がR$15,00=900円です。学生や60歳以上は半額です。
MASPについて
パウリスタ大通りのビジネス街の真ん中に位置するこの美術館は、1947年、当時のマスコミ王アシス・シャトーブリアンが、第二次世界大戦後、コーヒー景気をバックに収集したヨーロッパの中世以降の絵画を中心に開館され、1969年、現在地にリナ・ボバルディ設計の地下1階、地上3階のガラス張りの近代的なビルに移転しました。6500点を超える収蔵品を交替で常設展示しており、絵画から彫刻まで貴重なコレクションを持つ世界的に有名な美術館です。

作品には印象派のマネ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ドガ、ルノアール、ロートレック、後期印象派のユトリロ、マチスほか、ピカソ、モジリアーニ、ゴヤ、レンブラント、ルーベンス、などの傑作が身近に鑑賞できるように展示されています。なお、同美術館は絵画の収集展示だけではなく、音楽、映画などの分野でも活動しています。館内地下に3つの展示室があり、特別展や現代アートが展示されるほか、大小2つの劇場は、内外の映画紹介や音楽会などに広く利用されています。また毎週日曜日の10:00から17:00の間、美術館下のオープンスペースでは、15、16世紀の西欧の調度品からガラクタまで様々な骨董市が開かれます。(JETRO「サンパウロに暮らす」より抜粋)
館内はもちろん撮影禁止ですので、この周辺のご報告は後日するとして、そこから「Anhembi」という国際展示場がある場所にメトロで移動しました。一旦Armenia駅で下車したものの、メトロの係り員さんが親切にも「アニェンビーに行くのは次のチエテ駅が近いよ!」と教えてくださり、タダで通してくれました。こんなところがブラジル人の良いところです。
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Tiete川を渡ります。
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さて、このチエテ駅からは、アニェンビー会場までシャトルバスが出ている、という噂も聞きましたが、健康のために歩こう!と相談がまとまり、歩きました。やっとそれらしき建物が見えてきたものの、大きく迂回させられます。ホリディー・インホテルが見えてきました。でもまだまだです…。
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歩くこと40分強、やっと日本国旗と鯉のぼりが見えてきました!
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GAZETA11チャンネルの中継車も来ています。今回の「移民週間」関連行事は、最大手のRede Globo(5チャンネル)などのマスコミもたくさん取り上げて、毎日のように詳しく報道しています。日系人がブラジル社会に与えた多大な功績と影響力を物語っています。日本というより中国!?なマスコット人形^m^
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やっと会場に入ることができました、大勢の人で賑わっています。入口には鶴で折った折り紙のブラジルー日本の国旗
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少しライトを暗くして洞窟のようになっています。真っ白で絨毯も白なのです。
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会場はテーマに分かれて、色々なブースがあり、ブースごとにワークショップが開催されています。こちらは折り紙、切り絵、タコや墨絵などを教えるところです。
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Popアートというので何かと思えば…萌え~系ですか。。。マンガ文化からきているのでしょうか、流行っているようです。
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切り絵で作られたお花です。何だか温かい気持ちが伝わってくるようです。
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総合案内所や、企業のブースが見えてきました。
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幼稚園生も見学にきています、可愛い!
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サンリオのブース、しかし日本のサンリオと関係あるのでしょうか?置いてある商品がちょっと違います。ブラジルでも「ハローキティー」は人気です。でもでも…どうしても「エロキチー」と聞こえるのですが…(^◇^)
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この日は移民戦没者の合同法要の日でもあり、我々もこれに参加したくてアニェンビーに行ったようなものなのです。会場に入ると、もう既に始まっていました。仏教の法要です。お線香の香り、お経が心にしみます。亡くなられた義両親に手を合わせます…。
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Anhembiの日本週間行事はもう少し続きます…。

by beijaflorspbr | 2008-06-19 20:10 | 移民&日系人 | Comments(4)
Commented by かしまし at 2008-06-19 23:03 x
今日の新聞でもブラジリアで大統領と日本の皇太子が式典を持ったのが報道されていました。サンパウロの活気と共にこの大イベントへの取り組みがハチドリさんの撮影された写真の数々からも伝わってきます。日本でのイベントの方にも注意を傾けたいところですが、どちらかと言うと日本の中ではダーウィンの生誕200年に合わせてダーウィン展を見に行く人の話題をよく耳にするのが遺憾です。かく申す私もダーウィン展の方は見てきたもののブラジル移民100年展のほうはまだ。。。ハチドリさんのこのブログを拝見していなかったらきっと関心を寄せることもなかったようにも思います。そう考えると冷や汗ものです。
引き続きのイベントのご紹介を楽しみに待っております!
Commented by すずめ at 2008-06-20 11:38 x
この日は、日本人ブラジル移民100周年に相応しい行動が出来、移民100年の歴史に触れた素晴らしい一日になりました!!ありがとうございました☆ これも、急にBanco Realに行きたくなった私の行動を、逸早く気付いて下さった、ハチドリさんのお陰だと心より感謝致しております(^-^)
今日家に帰ってきてから早速、あしあとプロジェクトのことで、親戚の家に電話しました。叔父さんの名前が入力されていたことを報告すると、叔母さんが「わざわざ街まで見に行ってくれて、ありがとう!」って言って下さり、私も何だか嬉しかったです♪♪ ハチドリさん達のボランティア活動は、いかに素晴らしいことだったのかを改めて感じました。本当に、本当に、有り難うございました!!&そして、お疲れ様でした!!

それにしても、この日は暑い中、よく歩きましたよね!! 誰のせいかなぁ~(^^;
Commented by beijaflorspbr at 2008-06-21 01:46
★かしましさんへ
やはり皇太子殿下がサンパウロ入りされてからの方がより詳しい報道が
されるようになりました。こちらのGlobo局の体制がきっちり整っている
からだと思われます。ヘリで追ったりしていますから…。ご飯を食べながら
なかなか楽しく楽に見物しています。

それにしてもひどい強行スケジュール、誰が組んだのだろう?
雅子さん来られなくて大正解でした。彼女つぶれちゃうわよね。
Commented by beijaflorspbr at 2008-06-21 01:49
★すずめちゃんへ
お疲れさまでした、お付き合いを頂きありがとうね。
叔父さま良かったですね、今引き続き戦後の名簿を入力していますから、
きっと義父さまの名簿も見つかるかもしれませんよ。
入力をしても、添削が済まないと検索ができないシステムだそうです。
昨日色々聞いてきました。事務所も大きくなり、PCもたくさん入っていて
なんだか立派になっていました、ビックリ!
また一緒に遊びましょ~♪(^◇^)
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