ハチドリのブラジル・サンパウロ日記

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2022年 03月 27日

認知症と一言で言っても…

今日はあまり楽しい話題ではありません。昔の友人Tさんから急に連絡がありました。最初は私の携帯にLINE友達リクエスト。そのまま反応しないでいると、何故か娘のLINEにTさんからメッセージが…。「友達じゃないのにメッセージがきたんだけど、どうしよう?」すると、息子が「Tさんって、お母ちゃんの友達?」と自宅の固定電話にも掛かってきたそうです。一体何があったんだろう?と共通の友人Mちゃんに連絡を取ると、こんな内容でした。
「あのね、今Tさんとお話をしたばかりなんだけど、どうやら認知症が酷くなってしまって、今は家も引っ越して一人暮らしは相変わらずだけど、週3回ディケアーに通っているみたい。でもディケアー以外は話し相手がいないから、私のところにしょっちゅう電話が掛かってくるの…。そしてね、Tさんがハチドリちゃんに謝らなくてはならないことがあるから今直ぐにお話がしたくて連絡をしているんだけど、どうしても繋がらないの」と言っていたそうです。そこで私は考えました。今電話連絡をすることは簡単だけれど、相手は認知症を患っています。認知症のことには詳しくないものの、何度も同じことを繰り返す、とか空間認知が出来ないとか、時系列がめちゃくちゃとか、言いますよね。私の目の前にいる夫を見ていると良く分かるのですが、今何月何日か、自分が何歳かなどということも良く分からなくなってくる癖に、子どもの生年月日などははっきり覚えていて、計算も普通に出来ます。過去と現在の記憶が混在して、どうやら頭の中で混乱しているものと思われます。年を重ねると誰もが通らなければならないこの認知問題ですが、目の前に『連絡をすべきか?否か?』という悩ましい状況になってしまいました。
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部屋から沈みゆく空を見つめながら出した結論は、今は連絡をしないでおこう、一時帰国をして、もしTさんと会うチャンスがあったら直接会って話を聞こう!ということにしました。冷たいかもしれませんが、もし今電話連絡をして、昼夜を問わずこちらに電話が掛かってくる状況は恐怖でしかありません。もし真夜中で電話に出られなかったら気を悪くするんじゃないか?都合の悪い時に電話があって出られなかったらどうしよう?など、ありとあらゆる場面を想定して、連絡をすることを断念しました。共通の友達Mちゃんには大変申し訳ないと思いますが、暫くはお話し相手になってもらおうとお願いすると、「私に任せておいて!」と快諾してくれました。人間は一人では絶対に生きられないんだ、ということをTさんが教えてくれたような気がします。これから私たちも歳を重ねるばかりなので、老年期からの生き方をしっかり考えて、自分自身を磨いて行かねばと思った出来事でした。Tさん、ごめんね。今は連絡できないけれど、秋にもしチャンスがあったらお会いしましょう。楽しみにしています。それまでどうか、お元気でいてね。


by beijaflorspbr | 2022-03-27 22:03 | 友達


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