ハチドリのブラジル・サンパウロ日記

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2019年 04月 25日

そろそろ「その日」の備えをしなくてはいけないのかな?

毎日くだらない独り言ですみません。何しろここは私の日記を書く場所なので、その時その時に思ったこと起こったことを記す場と心得ています。多分、若い世代の方には全くピンとこない話だと思いますので、また日を改めてお越し頂けたらと思います。
昨日のこと、朝9時から週に一度のお掃除人(faxineira)が来る日でした。9時少し前に来たBさんは、掃除が滞っている埃まみれの我が家の救世主。少しずつ分割して毎週徹底的にお掃除をしてくれています。我が家は3階建てて、居住空間は一番上の3階にあり、寝室5室とリビング、広いベランダがあります。一番最初に働きに来た日に、3部屋(全てバストイレ付き)を9時間もかかって徹底的に掃除してくれました。床だけではなく、壁のタイルガラスや本棚に至るまで徹底的にしてくれたお蔭で、埃っぽい感じも完全に消え、本当に気持ちの良い空間に生まれ変わりました。ベランダも水を撒いて洗剤で洗い、徹底的にお掃除してくれました。昨日で1か月になりましたが、少しずつ分割して大掃除を続けていますが、何故かファッシネイラが来る日に限って夫のトリオさんが車で外出しようとします。前回は犬の餌を買いに行きました。私は家に居て身動きが取れないので(いくらどんなに真面目な人でも、100%は信用できませんから)、付いて行くわけにも行かず、ただただ心配して見守っていました。昨日の外出目的は「インフルエンザの予防接種」だとのこと。身分証明書とカードだけを持って、ふら~っと車で出かけたのが午前10時半過ぎのこと。予防接種を受ける場所は、自宅から車で約10分のところなので、小1時間くらいで帰って来るだろうと楽観していると、正午になっても帰ってきません。だんだん心配になり、何度も何度も外へ見に行きました。どうしちゃったんだろう?そんなソワソワした中でも、塩鮭を出して小麦粉をまぶし、ジャガイモを下茹でし、玉ねぎ・椎茸を切ってスキレットにオリーブ油を敷いて順番に焼いたものをゆっくり作って待っていました。流石に午後1時近くなった時は、最悪のことを考えてしまいました。車を停めたところに戻れない?何かの事故に巻き込まれた?何かトラブルがあった?など想像をし始めるとキリがありません。実は数日前から夫の携帯が見当たらず、失くしてしまったようです。おまけに「タダだからママも(予防接種に)行かない?」なんて誘うほどですから、お財布もご丁寧に置いて行きました。こんなことなら付いて行けば良かった。携帯で連絡は取れない、お金は持って行かない、だったら何で自分を証明するのか?それがもし呆けた人なら自分の名前や住所すら言えないのでは?と思うのは、先日一緒に車で外出した時に、通い慣れた道を間違ったからでもあります。確実にじわじわと「そんな日」は我々にも近付いて来ているのかもしれません。すると、2時間半経った頃、ふと見ると帰って来たではありませんか!やや強めに
「どうしたの?心配したんだよ。もうちょっと帰って来なかったら娘に電話するところだったよ」
「なんで?だって、お掃除のおばちゃんがいるからゆっくり行ってきたんだよ。車を停めるところもないから遠くに停めたし、予防接種がすごく混み合っていたんだよ」
と。ホッとし過ぎて気分が悪くなってしまいました。情けないことですが、もし今夫に何かあったらこの国でどうやって次の行動を取ればよいのかまるで分かりません。そこで提案しました。(夫が)80歳までにこの家や車を始末し、メトロ近くの小さなアパートに引っ越して最期の準備に入りましょう、とお願いしました。もう我々もそんな年齢に達しているということを、切実に感じた出来事でした。次からは野放しにしないでどこまでも付いていくことにします(笑)誰にでも訪れる終活、そんな言葉が我が家にもそろそろ訪れようとしています。
そろそろ「その日」の備えをしなくてはいけないのかな?_f0146587_23073791.jpg
(ピカピカになった我が家のエントランスはもう客を迎えることはないかもしれません)


by beijaflorspbr | 2019-04-25 23:08 | 思うこと


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