ハチドリのブラジル・サンパウロ日記

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2019年 04月 24日

朝から号泣する・・・

早朝に目覚め、池袋の事故に遭った遺族である夫の会見を観ました。観ているうちに、いたたまれず涙がとめどなく溢れてきました。きっと目が腫れていたのでしょう。朝食時、普段私の顔も見ない夫が「今日は目が赤いよ、どうしたの?」と訊いてきました。起き抜けにあれだけ泣けばなあ。。。隠しようもありません。美しい妻と3歳の可愛い盛りの女の子を突然喪ってしまった32歳の夫の一言一言がまるで我がことのように胸に突き刺さりました。

ー「妻と子を失い、ただただ涙することしかできず絶望している。たった一瞬で未来が奪われた・・・・・・」

自身の感情のまにまに絞り出すようにして言葉を慎重に選びながら答える男性の姿を見て、同情すると同時に同じくらいの女の子の孫がいる私には到底他人事に思えませんでした。家の孫はまだ1歳過ぎたところですが、感情も表情も実に豊かになり、家族をいつも楽しませ明るくさせてくれます。そして、命を落とされた女の子と同じく、ママが大好き。3歳だと言葉の意味を正しく理解し、上手にお喋りし始める頃でしょうか。女の子は特におませさんなので、ちょっと髪の毛を結って髪飾りを付けたり、可愛いドレスなどを選んで着たがることもあったような気がします。これからどれだけ若きご両親を幸せにしてくれたことでしょう。気持ちは昂りますが、なかなか適切な言葉が見つかろうはずもありません。

ー「少しでも運転に不安がある人は車を運転しないという選択肢を考えて欲しい。周りの方々も本人に働きかけて欲しい」

絞り出すようなメッセージを悲痛な思いで最後まで聞かせて頂きました。今後高齢者の運転に関しては、様々な議論が成されることでしょう。我が家も老齢期に入り、車の運転そのものも見直さなければならない時期に来ているのかもしれません。同時に、住環境なども今の不便な場所からもう少し便利な場所へ移ることも考えなければならないのかもしれません。これからの終の棲家の件も含め、人の姿を見て我が身振り返る良い機会を与えられたような気がします。加害者側と被害者側両方の立場になり、様々なことを考えて感情移入ばかりして落ち込んでいる今日この頃です。

命を落とされた若く美しいお母さまとお嬢さまのご冥福をお祈りさせて頂きます。弱小ブログ故、文中に名前を敢えて記さないのは、検索ワードに引っかからないようにするためです。


by beijaflorspbr | 2019-04-24 22:03 | 思うこと


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