ハチドリのブラジル・サンパウロ日記

beijaflors.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2019年 01月 24日

子どもは親を選べない

子どもは親を選べない_f0146587_18104380.jpg
孫の毬ちゃんの子守り週間も今日でおしまい、甘えて泣きながら抱っこをせがむ孫の姿を見ながら突然涙が溢れる。それはこんな事件を思い出したから…。

『仙台市青葉区で生後1か月の赤ちゃんに十分なミルクを与えず死なせたとして警察は18日、28歳の母親を逮捕した。調べに対し、「お金がなく10日ほどミルクを与えていなかった」』

赤ちゃんが生まれた時は、誰だって嬉しいはず。そして母親は、命に代えても子どもを守ろうとする。一生懸命母乳を与え、おむつを替え、抱っこしてスキンシップをはかる。どんなに眠たくても赤ちゃんが泣いたら目をこすりながら面倒を見る。そうしているうちに溢れんばかりの愛情が芽生えてくるものだと思う。「ミルクを買うお金がない」というのは何処の国の話?周りにたくさんの大人が付いていながら、何故善処できなかったんだろう?以前「おにぎりが食べたい…」ということばを遺して餓死した方がおられた。物に溢れたくさんのまだ食べられる食品が廃棄される豊かな国日本の悲劇だ。被害者が無力の赤ちゃんだった、という今回の事件にただただ胸が痛み、何も出来ない私は泣くしかなかった。ニュースによると、この母子(上の子ども二人は児童相談所預け)は父親と同居していたらしい。父親に少しでも収入があれば生活保護は下りないのだろうか。市役所に相談に行かなかったのだろうか?周りに相談する相手がいなかったのだろうか?上の子ども2人を預けている児相の職員は力になれなかったのだろうか?もし、もしも隣にこんな母子がいたら、私ならどんな形にせよ力になりたいと思う。子育ては大変な作業の繰り返しだ。子どもに対して大変我慢強く寛容な娘でさえ、時にはイライラしていることもある。「もう泣かないでよ!」なんて叫んでいることもある。毬ちゃんが理不尽なお願い事をするからだ。でも私には分かる、毬ちゃんはあの小さな頭で、拙い知恵を絞ってママの愛情を独り占めしようとしているのだから。洗濯も炊事もしないで、私の傍にずっといて抱っこ抱っこ。。。。。。。と。私の通っていた幼児教育系大学の授業で、「子どもはただただ可愛がればいいんです。無条件に可愛がって子どもを育ててください。それが子どもが成長した時の大きな財産となるのですから」その言葉がずっと記憶に残っている。幼い時から子どもが大好きで、近所の子どもたちを集めては遊んでいたあの頃から孫を授かった現代まで。「ただただ可愛がればいいんです」の言葉に支えられて生きてきたような気がする。今は目の前の前の赤ちゃんを大切に育てよう、愛情いっぱいに育てるお手伝いを買って出よう。そう思った夕刻のひと時…。 
子どもは親を選べない_f0146587_19194351.jpg
(引き出しという引き出しを開けて中を確認する毬ちゃん、コラコラ…)


by beijaflorspbr | 2019-01-24 18:25 | 思うこと


<< 旧交を温める旅@関東地方②JA...      旧交を温める旅@関東地方①関西空港 >>