ハチドリのブラジル・サンパウロ日記

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2018年 11月 29日

父の命日に・・・

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今日11月29日は父の命日です。もうあれから14年も経ってしまいました。晩年ずっと体の弱かった父は、色々と難しい病気に罹り、私も子育てで忙しい中、10年以上ブラジルと日本を行ったり来たりしてお世話をしてきました。母も足が悪かったため、お手伝いさんやヘルパーさんにもお願いしながら、何とか乗り切ってきましたが、遂に力尽きて一人で旅立ってしまいました。お知らせを受けて直ぐにチケットの手配をし、丸一日かかって大阪に帰って来ました。教え子が駅まで迎えに来てくれ、父の眠るところまで連れて行ってくれました。棺の中に眠っていた父は、もうわがままも言わないし、病気で苦しむこともなく、安らかな寝顔で静かに眠っていました。私が静かに流した涙がポタポタと父の顔に落ちて行った様子がまるで昨日のことのように思い出されます。私は良く「あなたはお父さんに似ているね」と言われます。竹を割ったようなサッパリした性格で、豪快で、涙脆くて、情に篤い人でした。たくさんの人に慕われ、また自身も多くの人の面倒を喜んで見る人でした。ずっと傍に居た母はとても苦労をしたと思います。そんな父の娘でいられたことを誇りに思います。先日たまたま予約したホテルが、浅草の浅草寺の二天門の真横でした。早朝人のいない浅草寺にお参りをした時に、昔父に言われたことを思い出しました。「浅草寺のような大きなお寺は何故人がたくさん集まるか知っている?それはね、たくさんの人がわざわざ遠くからでも足を運んで祈願する『誠』に対して、仏様が願い事を叶えてくださるんだよ、だからたくさんのお参りがあるお寺は栄えるんだよ」と。その時は大学生で良く分からなかったものの、願い事をしたら叶うんだ!と単純に理解しました。今回お願いしたのは大きな望みではなく、とにかく家族が平和で過ごせるように、それと日頃の感謝です。今こうして苦労をしながらも何とか元気で暮らさせて頂いているのも、皆父や母のお蔭だと思っています。今日は兄夫婦とNちゃんと一緒に両親の眠るところへお参りをすることになっています。幸い良いお天気なので、気持ちの良い一日が過ごせそうです。ブラジルへの出発まで後少し…全速力で日本の秋を満喫し、駆け抜けようと思います。疲れた~なんて弱音を吐いていられませんね(笑)だって、私はあの父の子なんですもん。合掌


by beijaflorspbr | 2018-11-29 10:43 | 両親を想う


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