ハチドリのブラジル・サンパウロ(時々日本)日記

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2018年 10月 31日

2018年秋ブラジル⇒日本へのフライト⑨JAL3005便で成田から伊丹へ

JAL3便を降りるタイミングでお隣に座っておられた80歳のKおばあちゃまと色々お話をしながら飛行機の出口へと向かいました。私はというと、2人分のキャリーと自分のバッグをタスキがけにして、足元の不安定なKおばあちゃんに気遣いつつゆっくり行動をしました。Kおばあちゃんは、今から遡ること50年以上前にご主人と共に米国ニューヨークに渡られましたが、その後ご主人を若い時に失くされました。ご主人が亡くなられる前から彼女自身は某公的機関で長年お仕事をしていましたが、後にキャリアを生かして個人事業主となり、たくさんの従業員を雇って活躍していました。長年無我夢中で働きましたが、73歳の時に病を得て現役を引退。というかなり波乱万丈な人生をあっという間にお聞きし、とても刺激を受けました。「私の人生はね、いつも闘いだったのよ。そして2回の戦争も経験したわ」「ん?2回?」と私が聞き返すと「そうよ、1度目は広島の原爆、2度めは9.11。最初は爆心地に近い広島の自宅で被爆したの、2度めは私の仕事場があったの。たくさんの友人や知人が・・・」それ以上は聞けませんでした。
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お話を聞きながらずっと一緒に入国管理を通り、手荷物もカートに積み(JALの職員さんがお手伝いをして下さった)通関し、荷物もそれぞれの家へ宅配便で送りました。その後一緒にサクララウンジに入り、旅の無事と私たちの出会いにビールでカンパイ!!「人の出会いなんて一期一会よね、だってこんなに私が必要としている時に、まるで救世主のようにあなたが現れてくれた。私の人生もまんざらではないわね。」と喜んでくださいました。
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「いえいえ、私は常々どなたかのお役に立ちたいと思っていますので、猫の手ほどのお役に立てたのならこんなに嬉しいことはありません。Kさんのお蔭で、今回色々あった嫌なことも思い出さずに済みましたし、何より楽しかった!」時間はあっという間に経ち、決して走れない疲れ気味のKおばあちゃんを伴ってJAL3005便に搭乗したのは一番最後になってしまいました。JALの地上職員さんも「大丈夫ですよ、走らなくても間に合いますので、ゆっくりお歩きください」と優しく仰って下さり、救われました。自分の親戚じゃないのに、知らず知らずのうちに何だか自分の母親のようにKさんと接していました。
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機内でもKおばあちゃんは疲れ知らずでずっとお話は続き、過去のこと、これからのことを一気に話しましたが、到底話し足りません。夜景を見て「まあ美しい!感動する光景ね」と本当に喜んでおられました。長年の海外在住という共通点がある我々は、何を話しても何を聞いても共感できます。思いがけず楽しくて有意義な時間を過ごすことが出来ました。
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飛行機が着陸するともうお別れです。着陸後は、預けた荷物をピックアップしてもう一度私が運び、新大阪駅までのエアポートバスのチケットを買い、バスが出るまでちゃんとお見送りしました。最後はKおばあちゃんに泣かれてしまって少し辛かったです。。。。本当は新大阪まで付いて行って、広島行きの新幹線に乗るまで見届けたかったのですが、子どもたちを待たせていたため、それは出来ませんでした。何年か前にロスアンゼルスから大阪・関西へのフライトの時もお知り合いになったマダムがおられましたが、その方とは今でも交友が続いています。「あの時は本当にありがとう、あなたのお蔭で楽しい旅が出来たわ。。。」と今でも思い出話をするくらい親しくして頂いています。これからもご縁を大切にし、いつも誰かのお役に立てる自分になれるよう、精進しないといけないなあと思いました。最後にKおばあちゃんのお世話をさせて頂いたことで、心が洗われるような気持ちになりました。その後久しぶりの再会を果たした子どもたちにもKおばあちゃんの話を聞かせました。一人の女性として堂々とニューヨークで生きてきたKおばあちゃんとの交流がこれからも長く続きますように!と祈った次第です。そして、これから生まれ故郷の広島で受ける治療がどうか功を奏しますように!!再会を楽しみにしています。再会はニューヨーク?妹さんがお住いのハワイ?それとも広島?楽しみです。
今回の旅行記は、①-⑨と思ったよりも長くなってしまいました。最初のLatamでは荷物超過でイライラし、飛行機に乗ったら乗ったで座席は常に両サイドから圧迫感を強いられ、おまけに急病人で3時間のディレイ…、だだっ広いニューヨークJFK空港を走り、漸く乗ったJAL3便では心の平安を取り戻し、最後は凄いおばあちゃんに出会うという経験をしました。人生って何が起こるか分かりません。今回の旅も得ることの多い旅で一生忘れないでしょう。長く続けてしまった搭乗記をこれで終わります。たくさんのコメントを頂きありがとうございました。


by beijaflorspbr | 2018-10-31 22:21 | 飛行機 | Comments(7)
Commented at 2018-11-01 01:12 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by TOPPO at 2018-11-01 21:14 x
ブラさん、無事のご帰還おめでとうございます。楽しく読ませていただきました。Kおばさんの年齢は、私の来年です。
体力の限界を感じつつ日々お過ごしだったことでしょう。ブラさんの優しいお助けでどれほど救われたことでしょう。
そして、楽しいフライトだったことと思います。ブラさんが機内でよく熟睡される特技は羨ましい限りですね。
健康診断の結果がスルー出来て良かったですね。遊びすぎず楽しんでください。
Commented at 2018-11-01 21:19 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by beijaflorspbr at 2018-11-01 21:26
★鍵コメat 2018-11-01 01:12さま
優しいお言葉の数々を有難く拝見させて頂きました。
偶然とはいえ、素晴らしい出会いだったと今もしみじみ思い起こしております。
日々日本の子どもたちだけのために生きているような生活ですが、もう楽しくて楽しくて…。
もうしばらくこの生活を守って行きます。
Commented by beijaflorspbr at 2018-11-01 21:35
★Toppoさん、コメントをありがとうございます。
とても嬉しいです。
そうなんですね、Kおばあちゃんはとても意欲的な方で、勉強になりました。
美しい日本語を慎重に話される方で、一緒に居て実に心地良かったです。
人生のお手本が出来たような良い出会いでした。
ふふ。。。機内では本当に良く寝るのですよ。
毎回80%くらいは貴重な睡眠時間です。
熟睡などという生易しいものではなく、「爆睡」という言葉の方が相応しいです。
特技ですね(^^♪
Renさん、Toppoさんにお目にかかりたいです。
中旬に札幌まで行きますが、そのまま東京まで飛行機で南下することになっています。
時間がありそうでないのかもしれません。
どうかご自愛くださいませね。
Commented by soedy99 at 2018-11-03 14:57
旅の醍醐味ですね。
私もいつの日か素敵なジェントルマンに会えるのを楽しみにしています。
機内ではないですが、偶々サンパウロの日本人会のパーティーに招待された時に移民された苦労話しを聞く機会があり日系ブラジル人の方々がどれだけブラジルに貢献したかを知り感動を受けた事、一生忘れられるないです。方々もJALの事も仰ってましたし代議士も来なくなったなんて愚痴ってたのも印象に残っています。出会いは大切にしたいものです。
Commented by beijaflorspbr at 2018-11-03 22:52
★SOさん、仰る通りですよね。
たまたま座席が近くてお知り合いになったというのは今回が初めてではありません。
もしかしたら、私も年を重ねて周りを見回す余裕が出来たのかもしれません。
そうですよね、移民一世の方のお話は心に沁みます。
そんな移民の方々を大切に日本に連れて行ってくれたJAL直行便がどうにか復活してくれませんでしょうか?
なんて今でも全然諦めておりません(笑)
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