ハチドリのブラジル・サンパウロ日記

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2018年 06月 25日

ゆびわのおはなし

私が使っているG-mailの容量がいっぱいいっぱいになってしまったので、添付書類のあるメールから順番に保存→削除作業を続けています。削除しようと思ったメールの中に、結構参考になる内容の一文が書かれてありましたので、メモ代わりにここに残させて頂こうと思います。

お客さまからのご質問の内容
『「(ご主人さまが)折角購入するのであれば、大きめのダイヤを中心とした豪華な記念になるようなものが良いのでは?」と仰った。しかしながら、お客さまは、豪華なものより普段使いのダイヤの指輪が欲しい…どうしよう?と言ったご相談内容でした。』

私の答えは次の通りです。

 〇〇さまの仰ることも、
ご主人さまの仰ることも良く分かります。大きなお買い物をされるのは、ある程度の思い切りと勇気が必要だと思います。ご主人様の「大きなダイヤ」のことも分かりすぎるくらい分かります。大きなダイヤモンドはひとつのステータスであり、ご主人さまの奥さまへの深い愛情の現われだと思います。
 ただ・・・私は思うのです。もうこの仕事を長年続けてきて色々なお客様の好み、買い求め方、そしてお客様の年齢、洋服の好み、性格などなどどうしても身に付けるものですから、おのずと好みははっきり現れますよね。
 概ね・・・大きなダイヤは、まず「出番が少ない」です。結婚式、入学式くらいでしょうか?普段から大きなダイヤを指につけている方を私はあまり見たことがありません。いつも人間ウォッチングをしていますのでジュエリーに関してはとても敏感なのです!
 愛情の証であるご主人様からの大きな婚約指輪を「爪が高すぎて邪魔になるからリフォームして」とか「デザインが古臭いからデザインを変えて」「指輪をペンダントにして・・・」などという注文を多数頂いております。中にはティファニーやカルチェなどの一流ブランド品も含まれており、びっくりします。勿体ないなあと思ったことは一度や二度ではありません。
 逆に、一文字のダイヤリングは購入を希望される方が常におられ、いつも品切れで注文を入れなくてはいけない状態です。大体のお客様の層が、40~60代以上です。会う度に、毎回(かなり使い古した感じのものを)身に付けてくださっています。ああ、リングを愛してくださっているのだなあ、私が一番嬉しい幸せを感じる瞬間です。好みの問題ではありますが、大きなダイヤは出番がなく、一文字(タイプ)のものはデイリーでお使いになれるという差があります。値段が高いものが果たして貴重なのでしょうか?日ごろ自分が身に付けていて、心地良い指輪こそが自分にとってのベストリングなのではないでしょうか?
ゆびわのおはなし_f0146587_23443032.jpg
この指輪は、亡き職人のSさんが精魂込めて手作りしてくださったペアマリッジリングです。皆さまは大きなダイヤと普段使いのダイヤ、どちらがより使用頻度が高いと思われますか?私は言うまでもなく後者です。


by beijaflorspbr | 2018-06-25 23:55 | Jewelly


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