ハチドリのブラジル・サンパウロ日記

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2017年 02月 12日

好天気と愛情弁当

母親が子どものことを心配しない瞬間はありません。いつもいつも心配している、と言っても過言ではないでしょう。私には子どもが3人いますが、2人は日本に住んでいるので、帰国した時にまとめて面倒を見ることにして、こちらにいる一人の子には、たまに美味しいものを作ったり、お弁当を届けたり、頼まれた用事を代わりにしてあげるようにしています。子どもの性格にもよりけりですが、家の子どもたちは3人3様で大変個性が強い子ばかりです。親からの頑固な性格を引き継いだ子、優柔不断な子、素直な子、きつい性格の子、しっかりしているけれど内面は脆い子等々・・。いえ、子どもは3人ですが、色々な面を併せ持っているため、書き出すとキリがありません(笑)なんて色々書くと嫌がられますよね。そんな3人の中でも飛び抜けてしっかり者の子がここに居る次女です。一見クールでも、してあげたことに対しては素直に感謝の気持ちを真っ直ぐに表してくれるので、もっともっとしてあげたくなりますが、日々の忙しさにかまけて思うように出来ていないことを反省する日々でもありました。さて、お天気に恵まれたある日、別件ついでに家族にお弁当を届けることにしました。娘の職場へは、我が家からバス1本で行ける距離なので、移動は実に簡単で単純です。ただ一つ問題なのは、我が家方面が長年の地下鉄工事で大渋滞していること。それ以前に、地下鉄工事の遅れにより、なかなかこの線が開通しないこと。地下鉄開通予定の大通りを走る路線バスが、人口密度の多さから軒並み大混雑することが大きな悩みの種でもあります。だったら自家用車を使えよ、と思われる方もおられるかもしれませんが、10キロを走るのに1時間以上かかるのが現実なので、約束時間が決まっている日は自家用車は絶対に使えません。バスなどの公共交通機関は、専用路線があり、混み合う一般道を尻目にスイスイ追い抜いて行きます。この日も、午前8時半過ぎに自宅を出発後、案の定来るバス来るバス皆満員の客を乗せて出発して行きました。意を決して、3連結の比較的大きめのバスに乗り、目的地に向かいました。私はコチラでは高齢者(60歳以上が該当者)なので、最終目的地まで立って行ったという辛い経験は皆無です。この日も、最初の10分は立っていたものの、あっという間に席を見つけ、楽に座ることが出来ました。今年1月に就任したサンパウロ市長のジョン・ドリア氏に政権が代わってからは、市内全部のバス、メトロ(地下鉄)にエアコンを設置すると宣言しました。その公約通り、バスも冷房車が着実に増えています。ただ、その冷房車が凄く寒すぎて、風邪を引かないように注意しないといけないくらいのレベルなので、これだけで風邪を引いてしまうこともあるくらいです。この日もエアコンの寒さに耐えながら漸く目的地に着き、下車して熱風を肌に感じてホッとしました。気温は24℃で丁度良い感じ。日差しは強いものの、風が実に心地良い!
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時間がなかったので、小走りに目的地である娘の仕事場へと急ぎました。秘書の可愛い女の子が笑顔で迎えてくれました。入り口に増やした本棚。但し雑誌類は昨年12月に私が日本から持って来たもので、ちょっと古いかも(笑)
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秘書の子も専門分野で勉強中とのこと。診療所で働く時間は午前8時から午後5時まで。午後1時にもう一人の方が働きに来てくれます。その方は、午後1時から診療が終わるまで。二人とも綺麗好きで働き者なので、隅々までお掃除が行き届いていて、本当に気持ちの良い空間でした。娘の話では、1日3回お掃除をするそうで、どこもかしこもピッカピカ。肝心の娘はビル内で会議中とのことで、会えないままお弁当を置いてきました。今日もお仕事ガンバレ!との願いをこめて…。
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『サンパウロは働く街』を実感するのは、こうして家族の職場を久しぶりに見たり、先を急ぐビジネスマンやウーマンを目にした時です。
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ところでお弁当はこんな感じで、美しさには欠けますが、体に優しいものばかりで纏めてみました。右側の銀ムツの西京漬けは、私が日本のデパートで帰る直前に買い求め大切に持ってきたものです。このような貴重な'勝負魚'を小出しにして、大切に食べてもらっています。
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またお買い物しに日本に帰りたいな~~なんちゃって・・・・。後で娘から「お弁当ありがとうございました。美味しかった」と丁寧な!?メッセージが来ました。また持って行こう!と単純な母親は決意したのでした。。。


by beijaflorspbr | 2017-02-12 20:00 | 家族


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