ハチドリのブラジル・サンパウロ日記

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2016年 06月 03日

Sさんの手仕事

Sさんの手仕事_f0146587_13034139.jpg
一切のごまかしがない亡き名工Sさんの手仕事の一部です。
「指輪というのはね、常に動くから指の動きと石のバランスをイメージしないと…」
「着けた状態で一番綺麗に見えるように石を適切に配置しないといけないよね」
「折角作った指輪なんだから日常的に使わないと可哀想だよ」
「着け心地が何より一番、そのためには何時間かかっても裏まで丁寧に削るんだよ」
やはりSさんはすごい人でした!1本の指輪を作り上げるのに、何十時間もヤスリで削り続けていた音が今でも耳に焼き付いています。職人Sさんの作品は、抜群の着け心地だったのは、こんな影の地道な努力によるものだったと、今さらながら感謝の気持ちでいっぱいです。薄暗く埃っぽい工房から次々と生まれる珠玉の作品の数々は、大きなロマンと夢を秘めたものでした。ずっとこんな地道なプロセスを見たくて、出来上がって来た見事なSさんの手による作品が見たくてこの仕事を続けて来られたような気がします。悲しいというより、心が温まるような気持ちがしてきました。私も、人さまにそんな温かい思いを残せるような人になりたいと思いました。


by beijaflorspbr | 2016-06-03 22:00 | Jewelly


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