ハチドリのブラジル・サンパウロ日記

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2015年 08月 15日

サンパウロ州西部各都市で起こった事件と大統領辞任要求大規模デモについて

8月13日(木)未明ブラジル・サンパウロ市中心部から西に20キロのオザスコ市、更に5キロ先のバルエリ市、イタペヴィ市に於いて連続して19名(16歳ー41歳までの男性16名女性3名)が殺害され、6人が負傷するという今年最悪の虐殺事件が起こってしまいました。Globo局の関連ニュースの第一報はコチラです。近隣の一般市民にも当然影響を及ぼし、人々は動揺し、商店は早々に店仕舞いをし、学校は一斉に門を閉ざしています。麻薬関連の事件とはいえ、職務質問をした中の何人かが選ばれて殺害されている事実は何かを物語っているのかもしれません。職務質問が出来る職業は、例え私服を着ていても自ずから限られてくるからです。改めて銃社会の持つ脆弱さや、残忍さを世界中に知らしめた事件でした。
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もしかしたら「サンパウロ」というキーワードだけでご家族や友人のおられる方は、大変心配をされているのではないでしょうか。サンパウロ州は上記地図の赤い部分にあるように、大変広大で、面積は約25万平方キロメートルもあります。ブラジル随一の経済都市であるサンパウロ市から見ると、広域都市に当たる該当3市で今回の事件が勃発しました。ただ、殺人事件=サンパウロ州全体が『危険地帯』というのは的外れかもしれません。我々一般市民は、ごく普通に街を歩き、買い物もし、時には贅沢なランチを楽しみつつ安全に生活しています。もちろん、安全安心な生活を得るためには、ある程度のリスク管理とセキュリティー対策に掛かる費用などを負担しなければならないのは当然の話なのですが、必要以上に怖がって委縮して暮らす必要は全くありません。
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昨日は朝自宅を出て、路線バス1本でセントロ方面にあるサンパウロ市立市場(通称:メルカドン)とその周辺にある問屋街の25 de Marçoに買い物に行ってきました。「危ないから気を付けて!」と言われるその地区の周辺を約2時間ほどグルグル歩き回ってきました。家族からの頼まれものがなかなか見付からず大変苦労をしました。たくさんの食材や、多彩な商品を見定めて買い物をする楽しそうな市民の姿がそこにはありましたので、必要以上の心配はなさらないでください。
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ところで、明日8月16日(日)は、SNSで世界中に呼びかけているように、現職女性大統領ジウマさんの辞職を求める大規模のデモ行進がブラジル国内だけではなく、世界各国の大都市でも一斉に集結して行われる予定で、サンパウロ市内だけでも100万人規模になるだろうと言われています。暴力行為に繋がる可能性は低いものの、お気を付けください。サンパウロ市内では、パウリスタ大通りを中心に午後からデモが行われる予定のようです。混乱を避けるためにも明日は一日中、家の中にいるのが賢明なのかもしれません。サンパウロ市のパウリスタ大通り近辺にお住いの皆さま、明日日曜日はどうかお気を付けくださいませ。
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by beijaflorspbr | 2015-08-15 22:50 | サンパウロ生活情報


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