ハチドリのブラジル・サンパウロ日記

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2014年 08月 27日

人それぞれの感じ方

全国高等学校野球選手権大会で見事逆転優勝を果たした大阪桐蔭高校の主将、中村 誠くんが中学3年生の時に書いた作文です。同作品は「心の輪を広げる体験作文」で内閣総理大臣賞を受賞しました。「かわいそうと思うことは良くないこと、何故ならその人を見下しているように思ったから」

朝偶然ある記事でこの作文を目にした時、涙が溢れて止まらなくなりました。私の両親も、障がい者として国から認定され、障がい者手帳を持っていました。父も母も足が悪く、普通に歩行することが大変困難でした。特に母は、外出の際には車椅子が必要でした。買い物に行くと、車椅子専用の駐車スペースは大体塞がっています。困り果てて待っていると、見た目には健常者と思われる親子が楽しそうに車に帰ってきました。何とも哀しく悔しい場面に何度も出くわしました。障がい者に対する世間の目は意外に厳しいものがありました。母はそんな困難を肌で感じたのか、次第に出不精になって行きました。最後は内臓疾患で亡くなりました。

「障がい者になりたくてなったひとは誰もいません。そして誰もが障がい者にならないという確率はゼロではないのです」中村くんの言う通りだと思います。期せずして弱者の立場になった時に、本人の強い意志はもちろんですが、周りの人たちの思いやりがより優しい社会を作り上げるのではないでしょうか。深く心を動かされました。野球選手としても牽引力のある中村くんの将来が楽しみでなりません。そしてこんな心優しい心配りが出来る若者がたくさん世の中にいるといいなあ、と思いました。私も周りの方々への思いやりを決して忘れず、日々暮らして行きたいと思った作文でした。中村くん、大切なことを気付かせてくれてありがとう!

大阪桐蔭高校は甲子園で見事に優勝しました。中村くんは、「障害者の友だちのためにも野球を続け、プロ選手になることが目標」と語っています。夢を実現させて、より大きな人間になってくれるよう、応援します。頑張れ、中村誠くん!! 


by beijaflorspbr | 2014-08-27 20:26 | ニュース


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