ハチドリのブラジル・サンパウロ日記

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2014年 02月 24日

我が家のこと

私たちの住む自宅は、当時不動産屋の友人から「掘り出し物の土地がある」との情報で即購入、今では到底考えられない金額で手に入れました。さすが、amigoの国のお話。その後、ご縁を頂いたポルトガル人建築家に設計から建築までを委ね、丸4年かけて出来あがりました。当時のトリオさんは、義父の会社と自分の仕事とを掛け持ちして、それこそ超多忙な日々を送っていた中でも、建築中はほぼ毎日のようにこの現場に足を運びました。朝5時台に家を出て建築現場に向かうトリオさんを良く見送ったものでした。傾斜地で、低地から堰き止め用の頑丈な塀を造る工事だけで8か月を要しました。平地にするための土は大型トラックに何十台分も運んだそうです。次第に形になって来た時、私はまだ30代でした。引っ越しも、身の回りの細かいものは自分たちの車に乗せて運び、大きなものだけ業者にお願いしましたので、引っ越しだけでも何か月もかかりました。
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この家に移る前は、Jardinsの1階一軒の比較的大きなアパートに住んでいました。新築で購入したので、住環境も良く、とても快適だったのですが、子どもたちが全員喘息気味で、どうしても転地療養が必要でした。Jardins界隈は、住むのには便利でも空気がとても悪く、渋滞も酷いのです。アパートに住んでいる時は、Guarujaにも別荘を持ち、週末になると海岸に行って気晴らしをしたものですが、どうしてもトリオさんは安心して住める一軒家が欲しかったようでした。それでこの家を頑張って建築したという訳です。この家は、入り口1か所のコンドミニオという集合住宅の中にあるため、比較的安全な住環境が保障されています。しかしながら治安の悪いサンパウロ、それなりの管理費は毎月たっぷり取られています。管理費は、日本で借りているマンションの1か月分の家賃くらい、それにIPTUという固定資産税がべら棒に高く、既に老年期に入った我々にとってはお荷物になってきました。いつかここに「そろそろ売る方向で」と書いたと思いますが、その意志は変わっていないものの、不動産屋に査定を依頼するなど、何も具体的な動きはしていませんが、家の中は少しずつ片付け始めています。その前に、義父母の家の片付けが横入りしてしまったため、今はそちらを最優先にしています。肝心な我が家もあちこち直さなくてはいけないのでしょうが、もう近々売る予定なので、このままにしとこうか・・・と相談しているところです。
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子どもたちも家を出て、私たちとワンコ一匹には本当に広すぎる家です。計画通りにうまく売れてくれると良いのですが…。今サンパウロは不動産バブル、ここを出ても次に買う不動産も同じように高いでしょうから、当分は頭の痛い問題が続きそうです。トリオさんは何と「賃貸でいいよ!」と言い出しています。よっぽど固定資産税などの多額の税金を払い続けることに疲れ果てているのかもしれません。税金貧乏の我が家に幸あれ!!(笑)


by beijaflorspbr | 2014-02-24 20:27 | Chacara Flora


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