2009年 12月 26日
いま増え続ける働き盛りのがん。この番組はあるビジネスマンが6回のがんと向き合った25年間の軌跡を軸に、現在働きながらがんと向き合う人々の現実を織り交ぜながら、彼らの前に立ちはだかる壁とは何か、それを乗り越えるには何が必要かを問いかけるドキュメンタリードラマである。関原健夫さん(64歳)はNY駐在中の39歳の時、進行した大腸がんを告知され、その後肝臓、肺への転移、肝臓への再転移などを繰り返しながらも生き延び、当初の「5年生存率20%」を身をもって打ち消してきた。仕事に打ち込み家族を守りながらがんと正面から対峙(たいじ)し、絶望と希望を繰り返しながら生きようとした軌跡は、いま、がんと直面する人々への普遍的な伝言である。関原氏の軌跡をドラマで辿ると共に、いま実際にがんと向き合いながら働く20代から50代までの働き盛りの人々が繰り広げるスタジオトークを別途収録。ドラマとトーク、ドキュメント映像を自由に行き来する新しい演出のNHKスペシャルである。(キャスター:俳優・児玉清)NHKHPより抜粋 今や2人に1人が罹り、3人に1人ががんで亡くなる時代。誰がいつこの病に罹ってもおかしくない。私自身も何度もこのブログに記してきた厳しくて長い直腸がんとの闘いを経験したひとりだ。がん5年生存率を信じるとすれば、私は「生還者」ということになるだろう。罹患から完治までの道のりは決して楽ではなく、一度も忘れたことはない。この闘病の経験は、私の人生をこれからもずっと支えてくれるものなのだから。 5人のがん患者さんのそれぞれのお言葉を聞き、共通する思いに感動を覚えた。やはり誰もが「今生きていること」に当たり前のように感謝し、周りの支えてくれるひとたちに感謝している。私もそう、決して忘れたことはない。今も時々襲う腸の不調は、私を恐怖のどん底に陥れる、しかし私は希望を決して失わないだろう。そして毎年の検診はこれら絶対に欠かさないと思う。定期健診しか私の命を救ってくれるものはないと思っているから。 関原健夫さんも仰っていた。もっと早く検査を受けたら軽くて済んだのに、仕事にかまけてパスしてしまったことは一生の後悔であると。この事実をできるだけ多くの人に伝えるのが、がん患者である私の努めと心得ている。今一度、がんという病気の厳しさを再認識し、体調管理に気を配っていきたい。 今生きていること、生かされていることに感謝をし、今自分に何ができるのか、と模索していきたいと思っている。それにしても、関原さん、何度かの再発・転移にも負けず、強い精神力で乗り越えてこられた。見習いたいものだ。そしていつかがん患者を応援し、家族を支える「リレーフォーライフ」にも参加してみたいものだ。 がんは今や誰でもがかかる可能性がある病気です。どうか毎年の健診を欠かさずに受けてください。何度も何度も言いますが、これが私のただ一つのお願いです。
by beijaflorspbr
| 2009-12-26 22:47
| 癌と闘う
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