ハチドリのブラジル・サンパウロ日記

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2009年 12月 18日

「あしあとプロジェクト」修了式…最後

固い椅子にお行儀よく座り、2時間ほど来賓やスタッフのお話を静かにかつ真面目に聞いているとさすがに疲れてきました。やっと解放されて部屋の奥にしつらえてあるコーナーにゾロゾロ移動しました。綺麗に盛りつけられたお菓子やおつまみがずら~~っと。
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そして季節のフルーツたち。。。
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写真を撮らせてもらい一旦下がってしまうとこの前はもう黒山の人だかり。
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隅っこから手を伸ばして爪楊枝に刺さったおつまみを1個だけ取って口に入れるとなんとモチモチしています!モチモチ系は今歯の治療中の私には天敵でした^_^;借り歯にペッチョリくっついちゃってもう…これでもう断念(>_<)担当者のエミコさんとリージアさんにご挨拶をして、会場を後にしました。折角の美味しそうなおつまみやフルーツたちは健康な歯に戻ってからたっぷり味わいたいと思いました。トホホ…。帰り際にエミコさんからこんな一言が。「まだ修正作業が残っているので宜しくお願いします」って。苦手だとここに書いたばかり。どうしよう!?(笑)

もうひとつとても残念なこと、それは戦後移住者名簿の責任者であるシュウコさんが欠席されお会いできなかったことです。とても優しいシュウコさん、いつか私が大渋滞に巻き込まれて1時間半も遅れた時、辛抱強く待っていてくださいました。今回の欠席の理由は、3日前にご主人さまを亡くされたからということでした。シュウコさんのご主人さまとは、あしあとの打ち合わせのお電話をした時に何回かお話しました。ご主人さまのご冥福を心よりお祈りいたします。

セレモニーの後に、皆で歌を歌いました。この歌は私の心にぐっと響きました。1曲目は「渡伯同胞送別の歌」この歌は渡伯する家族や友人を送る惜別の歌で、移民の方々にはとても懐かしく、また励まされる歌だそうです。NHKドラマ「ハルとナツ」で脚光を浴び、その後楽譜も見つかったようです。You Tubeでは見つからなかったので、歌詞のみを掲載させて頂きます。

1、行け行け同胞海越えて
  遠く南米ブラジルに
  御国の光輝かす
  今日の船出ぞ 勇ましく
  万歳 万歳 万々歳

2、行け行け同胞海越えて
  南米の野は広々と
  無限の富を蔵しつつ
  今日の船出の君を待つ
  万歳 万歳 万々歳

3、行け行け同胞海越えて
  強き腕(かいな)に愛国の
  血しほを秘めてほほ笑める
  君の勇姿を送らなん
  万歳 万歳 万々歳

4、行け行け同胞海越えて
  南の国やブラジルの
  未開の富を拓くべき
  これぞ雄々しき開拓者
  万歳 万歳 万々歳

5、渺茫(びょうぼう)ひろき大海や
  万里はてなき大陸や
  何れが宝庫ならざらん
  君成功の日近し
  万歳 万歳 万々歳

もう1曲はこちらです。何故かこのふるさとをこの国で歌うと必ず涙が出ます。私のふるさとの原風景は小学校低学年の時に過ごした神奈川県藤沢市です。移民の皆さまの思い描く「ふるさと」はどの光景だったのか。255,000人の移住者の255,000通りのふるさとがあるのですね。それを思うとまた泣けてしまう私なのでした。 私が頂いた感謝状です。買い物袋の中に野菜と一緒に入れてクシャクシャにしてしまいました(笑)額に入れなくちゃ…(冗談ですけど)
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これであしあとプロジェクト修了式の報告を終わります。長い文章を読んで頂き、ありがとうございました。 

by beijaflorspbr | 2009-12-18 22:58 | 移民&日系人 | Trackback | Comments(8)
Commented by flyrobin at 2009-12-19 00:34
ふふ、せっかくの美味しそうなケーキやフルーツが食べられなくて可哀想でポチですよ~(笑)。

こちらの歯医者さんでは、歯にくっつくファッジ(ブラジルにもありますか?)を食べないようにと言いますね。確かにモチモチした食べ物も危険だわ~^^。どのあたりの歯を治療なさったのですか?

それにしても、これから修正作業でしょうか?ということはまだ終わらないのですね。ハチドリさんはキチンと正確にお仕事なさるから、必要とされてるんだろうなと容易に想像できます。
Commented by MJUN at 2009-12-19 03:48 x
ハチドリさん、せっかくのケーキ、フルーツ、残念でしたね。でも大きな仕事を終えた後の一息は気持ちのいいものですね。「ハルとナツ」家にDVDがあるのでもう一度見たい気分になりました。多分もう一回見るときはまた違う視点で見れると思います。

ちなみに(Corações Sujos) という本は見たことはありますか?臣道連盟(しんどうれんめい)についての本で、2000年に発行されました。日系移民の歴史について欠かせない興味深い一冊です。

今後の仕事もがんばって下さい。
Commented by beijaflorspbr at 2009-12-19 22:34
★ロビンさん、ね、可哀想でしょう?でも今は徐々に食べられるようになってきましたよ。慣れないといけないと歯医者さんに励まされました!そのモチモチってポンデケイジョだったかもしれません。お餅だったかも!?恐ろしいことでした(笑)治療したのは左よりの前歯なので、目立つのです(涙)あと半年辛抱強く治療、頑張ります!

もうおしまいだ!と喜び勇んでいったものの、何人かの方には修正作業をお願いしているようでした。必要とされているうちが華と煽てられているうちに頑張ろうと思います。励ましてくださってありがとうございます。
Commented by beijaflorspbr at 2009-12-19 22:40
★MJUNさん、ふふ、そうなのです。長い話に疲れ果ててやっとお茶、、、と勇んで行ったものの早々と脱落しました。買い物もしなくてはいけなかったので、慌てて会場を後にしました。「ハルとナツ」をご覧になっての感想をまた聞かせてください。

臣道連盟について書かれたCorações Sujosは未だ読んでいません。所属する会にはあるようですので、機会があれば読んでみます。戦後の勝組負組問題については所属する会の勉強会で学びました。移民関係の本でも何度も読み、大変興味を持っています、もっとも興味深いのは、戦前移民(1930年前後)を今後のライフワークとして行きたいと思っています。まだまだ勉強不足ですので、これからも色々教えてくださいね。
Commented by cookery-world at 2009-12-20 00:05
長いレポありがとうございました。
ワタシもハチドリさんのブログを訪れ始めた頃によく入力作業をがんばっていらっしゃるなーと思ってみていましたが、完成のときを一緒に頑張ってこられた皆さんとお祝いできてよかったですね。 あ、まだ修正作業があるのですか。 引き続き頑張ってくださいね!
ずらっとキレイに並んだフルーツやお菓子には、ほとんど手が出せなくって残念でしたね。 歯のことを気にせずにパクパク食べられる日が早く来ますように!
Commented by 飛行機屋 at 2009-12-20 19:12 x
ハチドリさん 藤沢にいらしたのですか。
私、現在、茅ヶ崎に住んでおります。(定住です)

ドラマ「ハルとナツ」 私も見ました。 
自分が同じ立場だったら 移民の皆さまの様に地に足をつけられるだろうか 本当に皆さまの ご苦労は並み大抵ではなかったのではと
考えさせられました。 すごい事ですよね、地球の反対側で生き抜くということは
Commented by beijaflorspbr at 2009-12-20 22:42
★cookeryさん、思えば長い作業になってしまいました。255000人分ですもの、簡単なわけがありませんよね。努力と辛抱強さだけで完成させたようなものです。修正作業の他、移民関連の資料のアイカーブ化も参加しようと思っています。こうなったら徹底的にやりますよ。これを自らのライフワークとしていきたいのです。

ふふ…この私が食べられないなんて可哀想でしょう?まだまだ治療には時間がかかるので、この際にうーんと痩せます!(笑)
Commented by beijaflorspbr at 2009-12-20 23:04
★飛行機屋さん、小学校1~2年生の時に藤沢に住んでいました。父の転勤に伴い、藤沢から札幌に行った時は泣きました。それほど藤沢での思い出が愛しかったのでしょう。茅ヶ崎は藤沢から近いですねえ。

「ハルとナツ」のドラマは、移民を美談化したものだという人がいました。実際の移民の暮らしはあんなものではなかった、と経験者は語ります。3年働いて故郷に錦を飾ろうと思っていた人たちが敗戦によって大きく運命を変えなくてはいけなかった事実。何度その記述を読んでも涙が出てきます。しかし日本人移民は立派でした。現地に同化し、しかもこの国に大きな貢献をしました。我々の先祖を心から尊敬します。同じ日本人として見習いたいといつも思っています。
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