ハチドリのブラジル・サンパウロ日記

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2015年 11月 08日

青竹冷酒の想い出と近況報告

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4日前からお友達の導きにより、岐阜県の名湯下呂温泉に宿泊した後、小京都高山をゆっくりじっくり散策。ここでとても良いご夫婦との出会いがあり、感動の旅となりました。後で詳しくご報告させて頂きます。

翌日は、三重県熊野市の世界遺産(個人)ツァーに連れていって頂きました。太平洋上から世界遺産を眺めるという究極の贅沢を体感させて頂く機会に恵まれました。但し、小さめの漁船だったことと、風が強く波が高くて揺れた揺れた。。万年飛行機の乱気流に慣れた私には楽勝でしたので、先頭でキャーキャー言ってはしゃいでしまい、呆れられましたが。。

そして4日目の今日は朝から生憎の雨、観光は到底望めないので、乗り鉄の本領を発揮し、三重県(出発地)、愛知県、東京都、埼玉県、栃木県、長野県、新潟県、富山県を在来線特急と新幹線などの列車で梯子し、最終的に石川県金沢市に降り立ちました。こんなことができるのは、みんなレールパスのお陰。午後3時まで食事も摂らず、みかん3個でひたすら我慢をしたのは、金沢市で富山湾の絶品お鮨を頂くためです。最初は金沢駅から近江町市場を目指して歩き出したものの、大雨で歩きにくく、困っていたところに、地場産の食材を使うお料理屋さんを偶然見つけて入ることにしました。
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その小綺麗なお店は、生憎カウンターしか空いていませんでした。それでも一人だし、次の列車の乗り継ぎ時間を1時間しか取っていなかったので、さっさと食べて駅に戻らないといけないし、ということで端っこに着席。ほどなく注文した特上鮨と青竹冷酒がきました。大きな九谷焼のお皿に盛られたお鮨はもちろん素晴らしかったのですが、何より感動したのが、青竹冷酒でした。
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亡くなった母が、お酒はそんなに呑めないくせに、いつもお酒を頼むのです。青竹冷酒があると、必ずと言って良いほど。。何か良い想い出でもあるのか、生前は何も思わず、ただただ母が頼んでくれたお酒をぐびぐび私がほとんどを飲み干していました。青竹の香りがほんのり移った純米酒の美味しかったこと!そんな想い出のお酒を今日久しぶりに飲むことができました。心の中で「お母さん、カンパイ。美味しいね、幸せだね、、、」なんて言いながら。母が好きだったお酒のことを思い出していたら、たまらなく母が恋しくなりました。亡くなった人は二度と会うことは出来ない、ということの悲哀を実感しています。最後に、カウンター越しに板前さんとお話をさせて頂く機会に恵まれました。香箱蟹が、一昨日解禁になったばかりだということ、今年の香箱蟹は身が詰まっていて美味しいということなどを話していると、小さな器に綺麗に盛られた香箱蟹を味見用にすっと出してくださいました。ぽん酢ジュレが何とも上品で食べやすく、お腹がいっぱいでなくて、電車の時間に余裕があれば、追加注文したかったくらいです。良く富山、高岡の居酒屋の大将、賢ちゃんが「昔子どもの頃のおやつは香箱蟹だったんですよ!」と言っていたのを思い出します。

今金沢から大阪に向かう道中です。4日ぶりに帰阪しますが、明日からはまた東北へ…もう少し日本を駆け巡ります。日本は完成された大人の国という気がします。人々はマナーをちゃんと守り、電車も時刻通りに運行されています。そんな居心地の良い、我が祖国にいるとブラジルに帰るのが少し辛くなるような気がします。でもきっと、期日がくれば当たり前のように飛行機に乗ってブラジルに帰ってしまうのでしょうね。長々とすみません。そろそろ新大阪駅に着きます。

by beijaflorspbr | 2015-11-08 18:19 | 両親を想う


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