ハチドリのブラジル・サンパウロ日記

beijaflors.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2015年 04月 27日

叔母さんの訃報

今朝未明、山形に住む父の妹の叔母が亡くなられました。私は今朝方5時ちょうどに目が覚めたので、そのままお客さま用の調理に取り掛かりました。お客様(伯母と主役の従兄夫婦&従姉)と一緒にごはんを食べ始めたら兄からの電話で、S叔母さんの訃報を知りました。すぐに旅館(従妹のMちゃんは温泉旅館の女将)に電話をすると、従妹の姑さんが出てこられたものの、山形弁で所々聞き取りにくいのと、あちらもご高齢で耳が遠いのか、「え?あなたは誰ですか?」と何度も聞かれました。「ブラジルに住むハチドリです。昨年末もお世話になりました」と言うと「ああ、そうかあ、ハチドリちゃん。んだはぁ~急なことでさあ、どうしたらよいかこうしたらよいかは分からないけんど、Mちゃん(私の従妹)は出かけているんだはあ。。。」うーん、山形弁難しすぎ。でも程なくMちゃんから折り返し電話が来て、詳しく様子を聞く事が出来ました。叔母さんは週3回人工透析を受けていたものの、それなりに病状は安定していたそうです。とにかく予期せぬ急変で、かなり慌てている様子が見て取れました。「今は泣いている余裕はない」「何から手を付けたらよいのやら。。。」とかなり取り乱した様子で話していたので、本当なら山形に飛んで行ってお手伝いをしてあげたいのですが、連休前後に仕事がポンポン入っていて身動きが取れません。1泊2日で行こうか?それとも夜行バスは!?色々可能性を探っても、今回は無理そうです。「Mちゃん、ごめんね。仕事で身動きとれないわ。。。」「ううんいいのよ、仕事があるうちはお互いしっかり働かなくちゃ。(ニューヨーク在住の弟)Tが帰国したら全部任せようと思っているの。こんな時なんだけど、ゴールデンウィークは、ずっと予約が入っていて忙しいんだわあ」そうか・・・それなら尚更と思うけれど、思うように行かないものです。
叔母さんの訃報_f0146587_21542713.jpg
S叔母さんと言えば、お料理がプロ並みにお上手で、短期大学の講師も務めていたこと、人にも自分にも厳しくて、時々誤解を受けていたこと、勝気な性格の割に情が深く涙もろいところもあり、典型的な我が家家系の代表のような叔母でした。2006年に最愛の母を亡くした時も、このS叔母を頼って叔母のささやかなアパートや従妹の旅館で枕を並べて眠ったものでした。いつもは会えなくても、何となく心が通じ合っているような不思議な関係でした。天国がどんどん兄弟で賑わっている反面、現世がかなり寂しくなってきてしまいました。人間には寿命があるのは分かっているものの、残された者の悲しみは到底言葉にはできません。お昼を従兄と、夜も近所の従弟夫婦と我が家で食事をしましたが、たまたまこんな日だったというのも何かの縁を感じざるを得ません。佐和子叔母ちゃん、本当にありがとうございました。叔母ちゃんの白菜のお漬物は世界一美味しかった!2年前に頂いた梅干しも、まだ大切に頂いていますよ。長い入院生活お疲れさまでした。今頃は若い時にお別れした叔父ちゃんと出会っていますね。良かったね、叔母ちゃん。叔母さまのご冥福を心よりお祈りいたします。合掌


by beijaflorspbr | 2015-04-27 22:36 | 人生


<< 日本でもうちごはん      過ぎ去った日々が走馬灯のように…。 >>