ハチドリのブラジル・サンパウロ(時々日本)日記

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2014年 06月 27日

ある方へのメッセージ

Tさんが自覚症状もないまま突然の癌宣告を受けた。
それはまさに青天の霹靂だったことと思う。
私も思い起こせば2004年4月に、突然の癌宣告を受けた。医師の
「直腸癌ですね、初期~進行癌と思われます。来週入院し、開腹手術をしましょう」
淡々と話すその傍で、私はひとり絶望の淵にいた。
当時、病弱な両親、まだ学齢期の子ども3人の世話が全て私の肩にかかっていたからだ。
こうなったらありとあらゆる神様に頼ってしまおう。
神社仏閣、教会、通りかかったところ全てに手を合わせ頭を下げてお願いした。
「どうか、私の命を助けてください。回復した暁には世のため人のために精一杯働きます」

3時間に渡る手術は無事成功し、癌細胞を含む大腸を14センチ切り取って手術は終わった。
術後の痛みもそれは辛かったものの、最大の試練は術後の結果を聞く時だった。
幸い(いやこの結果辛い治療を受けなくてはならなかった可能性もあったから)他臓器への転移はゼロ、抗がん剤も服用しなくて済んだ。

元々元気だったので、傷口の回復と同時にどんどん元気を取り戻した。
とはいえ、全身麻酔の3時間に渡る手術を受けた身、そして切った部分は大腸だったので、その後遺症たるやすさまじいものがあった。
それでも「絶対に治る、治す!」と宣言し、家族や友人たちの力を借りながら乗りきることが出来た。
あれから10年、私は病後の後遺症も全くなく、本当に元気いっぱいの日々だ。
病気になって何が変わったんだろう?

それは何にでも感謝できるようになったこと、
家族の温かさをたくさん感じたこと、
友だちとの交流もたくさんできたこと、
何に対しても「ありがたい、ありがたい」と思えるようになったこと。
空が綺麗、花が咲いたね、ああ今日はこんな親切な人に出会えた、
生きているからこそ、得られる喜びを満喫する日々だ。
何より命の尊さ、重さを痛いほど感じることができた。
生きていることは当たり前かもしれないけれど、素晴らしいことなんだ、それは偽りのない実感だった。
術後5年目に、一応『完治宣言』をしてから今日まで恩返しの日々が続いている。
恐らくこれからもずっと続くことだろう。

病気になって失ったものは、得たものに比べたらほんのちっぽけなものだ。
命を守ることに全力を尽くした自身の心は実に清々しい。
だから、Yさんも果敢に闘って欲しいと思う。
きっと治る、きっと元気になる、そう言いたい。
頑張ってください!!!
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奇しくも今日は息子の誕生日、私が病気になった時の彼の不安そうな目が忘れられない。
母はずっと元気でいて、あんたたちをこれからもずっと守って見せる!
誕生日おめでとう~、良い人生を歩んでね。


by beijaflorspbr | 2014-06-27 22:19 | 癌と闘う | Trackback
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