ハチドリのブラジル・サンパウロ日記

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2012年 03月 26日

エミレーツで日本へ・・・④EK262便セナの映画と夕食サービス

日本に到着して今日で5日目、午後になると猛烈に眠たくなります。時々はキーボードを叩きながら居眠り。。。今日は郵便局や銀行にも用事があったので、珍しく自転車を引っ張り出してみましたが、向かい風が冷たいこと。まだまだ寒い日本、家の中でもコートを着て防寒していたら、パトちゃんに「大げさねえ」と笑われました。さて、エミレーツ機内に舞台を戻します。あとドバイ到着まで8時間、と書きましたがワンコの映画の後、「SENNA」を無我夢中で観てしまいました。ずっとアイルトンセナの大ファンだった私。1988年、1990年、1991年とワールドチャンピオンに輝き、まさにサッカーと並ぶブラジルの星だったF1の大スターだったセナ「音速の貴公子」とも言われたセナ。1994年5月1日、イタリア・イモラサーキット場、タンブレロで衝撃の事故死するまで、どれほどの夢や希望を私たちに与えてくれたことか。その過程をつぶさに見守ってきた私は、映画は終わっているのに懐かしい思い出とオーバーラップして涙が止まらなくて本当に困ってしまいました。一番印象に残っているのが、セナの国葬の日のことです。朝のVARIG便、ファーストクラスに棺が載せられ、パリ経由で生まれ故郷のサンパウロに到着。空港から、Ibirapueraにあるサンパウロ州議会場に運ばれる道路には朝早くから大勢の市民が出迎えていたこと(たまたま子どもたちを学校に送って行った帰りにその光景を目撃)、その日は終日一般市民にもお別れをさせてもらえたこと、棺の上にポツンと置かれたトレードマークのセナの黄色と緑のヘルメットが寂しげで辛かった。翌日Morumbi墓地までの葬送の列には人種、年代、貧富の差を超えた市民約100万人がセナの最期を見送ったこと。たまたま仕事の帰りに通行止めに遭って図らずもその光景を目の前で見られたこと。ネクタイを締めたスーツ姿の紳士が、辺り憚らず大声で泣いていたこと、貧しい地区に住む小さな子どもたちが裸足でセナの乗る消防車の後を走って追いかけたことなどなどがまるで走馬灯のように駆け巡り、悲しみでいっぱいになってしまいました。このシチュエーションで「SENNA」を観たのは失敗だったな、と後悔。しばらく泣いてから化粧室で顔を洗って出直しました。サンパウロ時間午前11時半を過ぎた頃、機内が少しだけ明るくなりました。
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飲み物サービスが始まりました。何故か皆アルコールを頼んでいる人は一人もいません。恥ずかしかったけれど、「Red Wine!」というとニコッと笑っておつまみと共に出してくださいました。ホッー
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後で気がついたのですが、エミレーツの機内サービスは昔のJALのように、お目覚めのジュース、そして2回目がアルコールという順番のようでした。早まった私、恥ずかしい(/_;)飛行機は順調にドバイに近づいてきました。
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そして2回目の飲み物と同時に食事が配られます。とっても感じが良く、テキパキしているキャビンアテンダントさんたち。
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チキンかラムの選択だったので、チキンにしてみました。本当は両方ともちょっと苦手(+_+)
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ホットミールはもう火傷しそうなほど熱々。そして当然の如く白ワインをもう1本、(^-^)vメインだけアップしてみると、何と黒フェイジョンが溢れそうなほど入っていてすごいボリュームです!
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必死の思いで頂きましたが、完食は無理、コーヒーと紅茶を頂いてボリュームたっぷりの夕食が終了。
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あまりにもお腹がいっぱいになり過ぎたので、一番後ろまでお散歩~と思ったものの、どうも飛行機が揺れて揺れて何度もシートベルトサインが点灯するのでそれも叶わず自席に帰ります。
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着きそうでなかなか着かないのでちょっといらっときましたが、焦りは禁物。ドバイにはほぼ時間通りに着陸しました。下りた時点で何時なのやら次が何時に出るのやら、さっぱり分かりません。
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ここの空港はトランジット客がほとんどなので、皆の後に安心して付いて行くことにしました。
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by beijaflorspbr | 2012-03-26 22:33 | 飛行機(搭乗記) | Trackback | Comments(10)
Commented by leelooKD at 2012-03-27 02:20 x
長旅お疲れさまでした☆
日本はまだ寒いんですね ドイツはこのところお天気も良くて
すっかり春♪
機内での飲み物 私も周りの方がソフトドリンクでもアルコールを頼んでしまいます ちょとだけ恥ずかしいけど
うししし♪
Commented by flyrobin at 2012-03-27 05:43
エミレーツの旅はエンジョイなさいましたか~?
トランジットではゆっくりされたのかしら。。なんて思っていました。
主人がつい先日アジアからの出張から帰宅したのですが、
フライトはエミレーツでしたよ!
良かったのかどうか。。笑。
機内では食事もそこそこに寝ていたようなので、いろいろと
聞きたいことがわからないみたいでいささか残念でした^^。
お疲れが早く取れますように☆
Commented by beijaflorspbr at 2012-03-27 11:26
★leelooさん、お久しぶりです♪
日本に到着して1週間にもなろうというのにまだまだ肌寒い日々が続いています。
なかなか外に出て行く気にはなれませんねえ。
却って欧州の方が温かいのではないでしょうか。

ねえ、恥ずかしいけれど結局甘い飲み物はあまり…ということもありますものね。
ワインにして良かった、なんてつくづく思いました(笑)
帰りもきっとそうすることでしょう。うしし・・・(^-^)
Commented by beijaflorspbr at 2012-03-27 11:30
★ロビンさん、ご心配を頂きありがとうございます。
昨日はコメント欄に鍵をかけちゃったのですね、そんなつもりじゃなかったのに…。
トランジットはたったの4時間だったので、アイパッドで遊んだり
空港内をお散歩している間に次の便の搭乗時刻になってしまいました。
意外に楽しかったですよ。あれならラウンジにじっとしていられないかも、
なんて思いました。でも何度か往復すると飽きてしまうかもしれませんね。
ご主人さまは休まれていたのですね。後で私も書きますが、ドバイー関空は
ほとんど寝て過ごしました。しっかり写真を見ながら思いださないと…。
Commented by おろ・おろし at 2012-03-27 21:10 x
アイルトンセナ、亡くなる事故の前、
岡山の地で開かれたF1のレースで走ったんですよ。
ただ最初のコーナーで、スピンアウトしてちょっとだけでしたが。。。
いまから思えば、高い料金にひるむことなく観に行けばよかったかも。
Commented by beijaflorspbr at 2012-03-28 11:13
★おろおろしさん、こんにちは
岡山でセナが走ったのですね。
私もマクラーレン時代に、サンパウロのインテルラーゴスサーキット場で
セナが優勝した時、返す返すも見に行けば良かったと後悔したことはありませんでした。
もう二度と見られないもの、失ったら帰らないものってあるのですね。
Commented by yuuyuu970 at 2012-03-31 18:24
ハチドリさん、お久しぶりです。そして遅ればせながらおかえりなさい☆ 
「いつかはブラジル!」の私はこちらで一度コメントでご挨拶した後に、サンパウロ&イグアス&リオの旅程で何とか予算内に収まるプランが出来たのですが、結局諸事情で延期になってしまいました。また「いつかは!」

「いつはブラジル!」はセナ、そしてテニスのクエルテンのファンになった事が大きいのですが、自分の世界に入り込みやすい機内ビデオで『SENNA』を観てしまったら私も目が洪水になってしまいそうです。94年のサンマリノGPではサーキットにいて、当時は「なぜ私が観にきたレースで逝ってしまうんだ!」と沈みましたが、信頼できる友人と一緒にいて、イタリアの人々と一緒に泣いて、それが救いだったなと今は思います。その友人と知り合ったのもセナ応援のF1観戦がきっかけで、先日セナの誕生日(3/21)に「もう20年!」と感慨にひたりました。大きな存在は大切な人と結びつけてくれますね!
Commented by beijaflorspbr at 2012-04-01 05:57
★yuuyuu970さん、お久しぶりです!
はい、無事に帰ってまいりました。寒い日本でブルブル震えて冬眠中です(笑)

「いつかはブラジルへ・・・」の夢が未だ叶っていないのですね。でも夢は夢であるうちが華なのではないか、と最近冷静にそう思えるようになってきたのも年齢のせいでしょうか。

ああ、94年あの場にいらしたなんて!私たちは家族全員でTVに釘付けでした。最初の20周くらいはいつも一生懸命観て、その後少し自分たちがやりたいことをしまた最後にTVの前に戻る、という繰り返しでした。私のF1は、あのサンマリノで終わってしまいました。SENNAのお墓は、我が家から比較的近いので、今まで何度かお墓参りに行ったことがあります。静かでステキなところです。しかしながら、50代になったセナの姿も見てみたかったですねえ。本当に残念ですし、今でもあの頃のことを思うと居たたまれません。yuuyuu970さんも悲しみを共有出来るお友達がいて本当に良かったです。

クエルテン(グーガ)がお父さんになったそうですね。今は車のCMに出ています。相変わらずカワイイ笑顔を振りまいていますよ!
Commented by yuuyuu970 at 2012-04-02 20:38
>ハチドリさん、こんばんは~
ご無沙汰してしまった後に連続コメントです! セナのお墓はご自宅から近いのですね。『セナのお墓参り』もブラジルへ行きたい大きな目的のひとつなのですが、「まだ墓前で何も報告できない・・」という気持ちがストップをかけてもいるんです。何か課しているわけではないので変な話ですけどね・・。

マクラーレン時代の僚友だったベルガーの言葉も、一度ブラジルへ行きたいという私の気持ちを大きくさせました(自前のページですがこちら⇒  http://www.infobears.ne.jp/athome/yuuyuu/sport/senna94index.html に「ベルガーのブラジル感」として挙げています)。 「いつか!」では夢のままでしょうが、かといって無理はせず、「今!」と思える時に行けるように準備は続けていきたいと思っています。

エミレーツ航空の旅の様子も楽しく拝見していますが、5月にイタリアへ行くことになり、新型B787機に乗りたいがためにフランクフルトで10時間の乗り継ぎを作ってしまった?!ので、ハチドリさんのフランクフルト観光の様子をまた参考にさせていただきます!
Commented by beijaflorspbr at 2012-04-04 05:37
★yuuyuu970さん、コメントありがとうございます。
「沈殿すれど残る想い・・・」一気に拝見させていただきました。
読みながら、そうなんだよね、そうそうあの時何でああなったの?
なんて呟きながらもまたあの時の悲しみを思い起こしていました。
セナのお墓には是非いつか参ってください。とっても平和なところです。
たくさんの魂に囲まれていて、「ここならいいよね」なんて思える場所に
眠っています。ステキなページをご紹介いただき、ありがとうございます。
あの時に現場にいらしたのはまさに運命なのかもしれませんね。

ところで、B787搭乗良いですねえ~♪
今のところ、噂でしかありませんが、ANAがサンパウロ線にこのB787を
使用するということで楽しみにしています。
フランクフルトには、のんちゃんというステキなお友達がいてくれて、
要領良く案内してくださいますが、10時間もあれば多少迷っても大丈夫。
イタリアを満喫なさってくださいね。私もいつかはイタリアに行ってみたいです。
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