ハチドリのブラジル・サンパウロ日記

beijaflors.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2011年 03月 26日

津波で助かった友からのメール

岩手県陸前高田市に住む高校時代の同級生のH。今回の地震の津波で同市は壊滅状態とニュースで見た時、ああ!と思わずため息をついてしまいました。テレビに映った映像をみると、市内はほぼ壊滅状態というのが見て取れたからです。水没した陸前高田市を見てこれはもうあきらめなくてはいけないのではないだろうか、と思いました。Google Person Finderの中に彼女の名前を見た時、もう一度大きなため息が出てしまいました。「この人の消息を探しています」という項目だったから。何日かして、同級生のHPに「どうもHが助かっていて、しかも避難所で元気に炊き出しを手伝っているらしい」という話が伝わってきました。ああ、良かった、、、本当に良かった。しかしHはどうやって助かったのだろう?

後で聞くと、すごい話でした。地震当時、彼女とお嬢さんは自宅にいて、お嬢さんと2人で車で逃げようとしたところ、シャッターが開かなくて、駐車場ごと流されたそうです。なんとか、車の屋根に登って、運よく電柱にひっかかって、その電柱に登ったそうです。その電柱の横に大きい倉庫があり、その屋根に飛び移って何とか助かったそうです。なんという話か!昨日、同級生を通じてHの携帯メールアドレスが分かったので、メールを入れておいたらこんな返事が。。。

ハチドリへ
Hは死ななかったよ!
ありがたい。
本当にありがたい。
新しくもらった命これからどう生きようか。
楽しみ。
会える日まで元気で!


恐らく何百とメールが届いていたであろう中、こうして一言一言に命の大切さ、命を繋げることの有難さを私たちに教えてくれたHに感謝!メールを読んでいてもう泣けて泣けて仕方がありませんでした。。。

H生きていてくれて本当にありがとう。どんな時にも最後まで諦めちゃいけないんだね。いつか笑って会える日が来ますように!そしていつかのように、綺麗な小名浜の海を見て一緒に感動したいね!

★同級生Hの真実の声
Hのご主人さまからお聞きした避難状況でしたが、事実はこうだったそうです。
細かく言えば表門のシャッターが上がらなかったので裏門から出たのが幸いしたというところです。一秒違えば命はなかったな。隣にいた車は沈み三人亡くなりました。私は250メートル位流され非常用の金槌で窓を割って屋根に乗り、まるで導かれるようにたった一本残った電信柱に流れ着いたの。勇気を出してよじ登り倉庫に飛び移り救助を待ったと言うわけ。ホント運が良かった。ありがたいです。(本人の文章そまま)

う~ん、無我夢中だったと思いますが、とっさの判断で行動したHはやっぱりすごいです!

by beijaflorspbr | 2011-03-26 17:44 | 友達 | Trackback


<< 友旅2011年3月21日(月)      いつもと違う東京駅 >>