ハチドリのブラジル・サンパウロ日記

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2010年 10月 08日

とても悲しいこと

新幹線で東京から大阪に戻る最中、お友達のOさんから電話が入っていた。ちょうど眠ってしまって取りそこなってしまった。彼女自身も、海外旅行をしてまさに今日帰国するかしないかのタイミングだったと思う。伝言メッセージまで入るのは珍しい。それもそのはず、それはとても大切で、しかも悲しい知らせだったから。

サンパウロで一緒に子育てをしたMさんのご主人様の訃報だった。3年ほど前に、病気が見つかって会社に通勤しながら闘病をされていた。肝臓に直接薬を入れる治療法が功を奏してお元気になられたというハガキを頂いて安心していた。良いというものは何でも試してみたそうだ。二人のお子さんも医者なので、ありとあらゆる情報や知識を駆使してお父さんの治療に協力していたそうだ。いったいいつ悪くなられたんだろう。お友達なのに何もできなかった後悔に苛まれる。この病気は、手遅れになると必ず悲劇が起こってしまう。自分もこの病気の患者だが、幸い早期発見で助かった。いやもしかしたら自分の体の中にそんな細胞は燻っていて、たまたま暴れないだけかもしれない。暴れだしたら恐ろしい。
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Mさんのお話でとても印象的だった言葉があった。「定年を迎えたら、夫婦ふたりっきりで桜前線を南から北上してゆっくり旅をするのが二人の夢なの」と。何とステキな夢なのだろう!叶わなかったのは本当に残念だ。大学時代からの同級生だったお二人、とっても仲が良く、傍から見ても微笑ましかった。Mさんの心境はいかばかりか。寂しくなるだろうな。大丈夫かな?今夜、通夜が東京で行われるそうだ。何もできないけれど、せめてお参りをさせていただこうと思う。Mさんのご主人さま、闘病の苦しみから解放されて少しは楽になられたのでしょうか。安らかにお眠りください。そしてあなたの愛したご家族を見守ってあげてください。合掌
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by beijaflorspbr | 2010-10-08 00:52 | 人生 | Trackback


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