ハチドリのブラジル・サンパウロ日記

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2010年 09月 17日

荷物整理

昨日の夕刻、ふと思いついて、この家に引っ越しした3年半前からクローゼットに放置していた
段ボール箱を開けてみた。
中から出てきたのは、昔の家族のアルバム、私たちが赤ちゃんだった頃からの写真が、
父の几帳面な文章で綴られている貴重なアルバムが多数。
両親が詠んだ短歌や詩。そして弔電も丁寧にファイルされていた。
おそらく一番大切にしていたのは、海外に住む私たち兄妹からのメールだったに違いない。
何度も読んだせいか、その紙には皺が寄っている。
短い文章のメールは半分に切ってあった。
いつでも父が読めるように、母がプリントアウトをして丁寧にファイルしてあった。
ああ、そうか・・・こうやって一字一句読んでくれていたんだね。感謝の気持ちが湧き上がる。
極めつけは、母が使っていた赤い口紅。
亡くなった4年前もこの化粧ポーチの中から母のお気に入りの赤い口紅を塗ってあげたんだっけ。
苦しみから解放され安心しきった神々しい顔に、赤い口紅が良く似合っていたね。
感情が湧き上がり、それ以上の荷物整理ができない。
結局何も片付かないうちに、元あったところに戻す・・・。
あれから4年、私はちっとも成長していない。
父を想い母を想う時はいつも子どものままでなかなか前に進めないでいる。。。



by beijaflorspbr | 2010-09-17 23:59 | 両親を想う | Trackback


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